6月7日 10秒の壁

昨日鳥取市で行われた「布勢スプリント」男子100m決勝で山県亮太選手が追い風2.0mの条件下で9秒95の日本新記録を樹立して優勝した。これまでサニブラウン・ハキムが持っていた記録を0秒02縮めた。山県は2017年に10秒00を出し壁を超えるのは時間の問題かともいわれていたがその後肺気腫、膝の故障で一時は走ることも大変だったようで今回の復活は本人は勿論応援していた私も非常にうれしく思います。昨今「10秒の壁」などという言葉は死語になりつつありますが世界では1960年に壁が破られるまで8年かかり日本でも1998年に伊藤浩司選手が10秒0を出してから19年後にようやく桐生選手によって9秒台が出ました。0.02秒の短縮は距離にするとおよそ20cmほどなんですがそれを克服するためにどれだけの選手が努力を重ね挫折してきたかを思うと「10秒の壁」はいまだに存在しておりやはり人類の夢なんでしょうね。