7月30日 近所の畑

通勤途中にいくつかの畑があります。毎朝どなたかが手入れをしているのもあれば放ったらかしのものもあります。手入れをしている方は色んな野菜が植わっており今朝は麦藁帽のおじさんがナスを採っていました。一方実利はあまりなさそうな向日葵、栗の木、コキアなどが植わっている畑もあります。向日葵はもう2m以上に伸び元気いっぱい、コキアは半球状に形は整っていますがまだまったくの草色。栗の木にはイガが沢山ついています。こぶしを丸めたくらいの大きさで1,2cmの緑色のトゲが覆っています。毎年熟れて落下し中に実が見えるイガが一杯落ちているのですがいつのまにか無くなっています。そういえば空地の税金対策として手のかからない栗や梅を植え農地の状態にしておくというのを聞いたことがありますがここもそうなのでしょうか。最近家の周りの空き地がどんどん宅地に変わっていくので少しは土を残して欲しいなと思っているのですが。

 

7月29日 きたやまおさむの警告

日経夕刊「あすへの話題」に定期掲載しているきたやまおさむ氏の今回の内容は「自我でやるしかない」。日本人の自我のあり方を臨床心理学者の鑪幹八郎は「無定形:不規則、統一のない、漠然とした」と呼んだ。周囲の支持を得るため意見がコロコロ変わる、敗戦後一億総自決かと思ったら掌を返したようにデモクラシーに飛びつき戦争責任も「空気」で決まったとやり過ごしてきた。昨今の官僚の忖度、コロナ対策などの例を引きながら私たちはこのような無定形を許す、つまり自分たちもそうなのだから仕方がないと。文章にも「私」という言葉すなわち自我は使われない。何も自我の無定形を自嘲しているのではない、今までは何とか回ってきたが危機的事態におけるこの国の決断は心の奥底に隠れ語られていない自我でやるしかないと結ぶ。角が立ってもこれまでは表に出てくることは美徳とされてこなかった「自我」で決断しなければ何も変わっていかないという警告。

7月28日 桂米團治公演

落語が好きでない方にはごめんなさいのテーマです。私は年2回銀座ブロッサムで公演される桂米團治独演会には必ず出かけています。彼が前名桂小米朝の時代からのファンです。親父が人間国宝の米朝であるにもかかわらず伸び伸びと育ちとても好感が持て東京落語ではあまり聞かない芝居噺や米朝が復活した古い話などを太い明るいいかにも放蕩息子が似合いそうな風体で語ります。彼は芝居、オペラが大好きで枕によく使っています。今回も京都でプロとオペラを歌ったさわりを聞かせ喝采でした。3席の内容で米朝復活の「稲荷俥」人情噺の「たちぎれ線香」最後は得意の芝居をふんだんに演じる「質屋芝居」泣かせ、笑わせ、感心させとサービス満点の公演でした。今回は三味線ふたりと称してともすればお囃子だけに活躍する三味線のお姉さんがビートルズを弾き、オペラを歌いまあこれでもかと三味の魅力を教えてくれた桂小すみと浅野美希の競演も新趣向で結構でした。

7月27日 大野選手優勝

昨日は今回のオリンピックで応援している数少ない競技のうちの一つ柔道73kg級の大野選手が出るので必死で早く帰りました。私柔道の経験は全くありませんでむしろあんな汗臭そうな柔道着で上下関係が厳しそうな競技はあまり好きではないのですが彼は別格です。帰宅して間もなく決勝が始まり4分間が過ぎ延長戦に突入。互いに死力を尽くし疲労困憊の様子ですが大野選手は慌てず(そのように見えます)相手を追い詰めていき一瞬のスキを突いて相手を投げました。決勝まで一本勝ちで上がってきた彼ですが世界中の柔道家から研究され丸裸にされているので簡単には勝たせてもらえませんでした。優勝後のインタビューで「不安で怖かった」というのを聞きあれ程の実績があり無敵だと思われていた彼でもそんな心境だったのかと改めて一発勝負の怖さを知りました。勝って派手に喜ぶのも好感が持てますが彼のようにそれを畳の上ではぐっとこらえているのも堪りません。

7月26日 オリンピック開幕

なんだかんだのオリンピック2020が23日から始まりました。競技そのものに文句があるわけではないので興味があるものは応援しようと思います。開会式は誰が聖火台に点火するのだろうという興味で入場式から最後まで(途中半分以上別なことをしていましたが)引っ張られてしまいました。大阪なおみさんでしたね。スタイルがいいし体が大きいのでああいう場では映えます。すでに始まった競技でも感激物がありました。柔道高藤さんの悲願の金メダル、阿部兄妹のダブル金メダル、競泳では大橋悠依選手の涙の金メダル、など続々と吉報が報じられています。今回から採用のスケボーでも堀米選手が金メダル。スケボーはまだ一般的に認知されてはいないスポーツですが見ればそこらでやっている人達とはダンチ。期待されていながら不本意な成績の選手もいるようですがオリンピックに出るだけでも素晴らしいことなので決して負けを背負った人になどならないように。

7月21日 北海道からの便り

毎年5月から11月頃まで北海道で過ごす(本人は農業の手伝いをしているといってます)友人がいます。梅雨がなく、一昔前はクーラが要らない北海道と言われていましたが温暖化でどうなったのでしょうか。その彼からの写真第二弾が来ました。水のきれいなところにしか生育しないという「梅花藻」という花です。確かに底が見える水辺に白い小さな花が揺らいでいます。第一回目の写真は雪をかぶった大雪山、ライラック、多分ジャガイモ畑とコンバインが映っていました。最近北海道も夏は暑いので日中の農作業は出来るだけ避けると書いてありました。私も日中の仕事は出来るだけ避けたいのですが営業ですのでそうもいかずボチボチ勤労老人をしています。何の日だか知りませんが明日明後日は休日とのことコロナで外出は控えろというし、オリンピックの為幹線道路(千葉では東関道、東金道路)が規制されるようですのでクーラーを効かせた家で昼寝三昧としましょう。

7月20日 イサムノグチ展

前から気になっていたのですがコロナ禍で躊躇していた「イサムノグチ展:東京美術館」に先日行ってきました。彼のことは石の彫刻家程度しか知りませんでしたが行ってみるとその創作群にぶっ飛びました。まず入ると和泉正敏氏との共同制作「黒い太陽」があります。スウエーデン産の花こう岩で中に穴がある薄い円柱で穴は少し中心からずれています。その後ろには提灯の「あかり」が天井一杯に広がっています。丈、形は微妙に違い圧倒的な数量です。黒い太陽の向こうにほのぼの提灯の光が見えるというのは誰かの意図かもしれません。金属板を組み合わせた作品群がとても多いのには驚きましたがやはり石の彫刻は秀逸です。これほど石をひっかき、割り、切り、磨き、ノミで削る多種多様の技法で石の魅力を引き出した芸術家がかつていたでしょうか。石が持つ様々な表情は見る人、気分により異なりこの偉大な芸術家の彫刻に込める強い感情が身内に迫ってきます。

7月17日 白鵬と照ノ富士

大相撲名古屋場所は横綱白鵬が大関照ノ富士を破り全勝同士の争いに決着をつけ優勝した。14日目まで全勝同士での千秋楽結びの一番。片や日の出の勢いの大関、片や6場所休場で今場所に進退をかけた横綱。最後の仕切りで横綱は大関をにらみつけなかなか蹲踞の姿勢にならない。もう心理戦が始まっているのだ。照ノ富士も負けじと睨み返す。両者手を付き立ち上がった。横綱は張り手さらに肘うちと仕掛けるが大関はひるむことなくまわしを取りに行く。息を継ぐ間もない攻防の末横綱が小手投げで勝利。物凄い形相とこぶしを握ってのガッツポーズ。勝敗は決まった。ある解説は「それほどまでして勝ちたいのか」と白鵬の荒々しさを非難。もう一人の解説者は「家族の前での晴れ姿白鵬はこれで引退するのでは」ともいった。それほどに劇的な勝負だった。人が何を言おうと自分の姿勢を貫いた白鵬の芯の強さ、そして怯まず勝負を挑んだ照ノ富士。心に残る一戦でした。

7月16日 大相撲名古屋場所

大相撲名古屋場所はもう12日目が終わりました。毎日気にかけスポーツニュースを待っているのですが結局いつも白川夜船。新聞を見ると横綱昇進が掛かっている照ノ富士と数場所休み今場所に横綱の進退が掛かっている白鵬が共に全勝。あと三日間なんですね。他の力士はあまりよく知りませんがとにかくこの二人は強いですね。前回大関だった時の照ノ富士は確かに強かったが強引な相撲も多く怪我をしてしまいました。大関だった力士がよくぞ幕下からはい上がってきたものだと感心します。番付の上下だけが評価だとすれば最高位から最低にまで落ち勝ち上がってきたのですから想像を絶する苦しみ、努力があったことと察します。一方白鵬は協会が、横綱審議会が何を言おうと土俵に上がれる状態になったら絶対に負けないんだと強い信念があったのでしょう。千秋楽の結びは二人の対戦でしょうがそれまで両者が無敗で勝ち続け最後の最後に雌雄を決して欲しいものです。

7月15日 バッハ会長の失言

私IOCバッハ会長の失言に怒っています。一昨日13日橋本聖子オリパラ組織員会会長と面談した際の言い間違いです。テレビなどで発言の一部分だけを取り出して難癖をつける人達もいますが私今回のは発言内容を全部英語で聞いていました。何をトチ狂ったのか「選手達、選手団のそして最も大切なのは”Chinese people”の」といいすぐに”Japanese people”と訂正したのです。文意のどこに中国が出てくるのか、もしかしたら彼の頭の中は中国で一杯だったのかもしれません。橋本会長は大人の対応でしたがもっと強烈に不快な顔をするべきでした。難しい英語ではなかったので橋本会長も気づいたはずです。もしかしたらそれでもバッハ会長の顔色を窺って知らんぷりをしたのでしょうか。私はバッハ会長がどんな人だか全く知りませんが公式の場で会談相手国民名を間違えるとはあまりにお粗末な話です。この方がオリンピックのボス??。