3月31日 国分川

会社の近所を流れる国分川の岸に桜並木があります。この川は南下し真間川に合流するのですが昔は水害が随分出たとのことで大規模な治水工事が行われたようです。河口から河原塚郵便局くらいまでは一級河川になっているのですが川幅は狭く草が生い茂っており水が流れているのに気付くのは雨が降った時くらいです。それでもここには珍しい鳥もいる様で時々カメラを持った人たちに出会いますし岸には最近季節の花が植わっており今は菜の花と桜が咲いています。木はまだ若いので根元で花見といった風情ではありませんがのんびりと犬を散歩させている人たち、散歩をしているお年寄り、通学路に使っている近所の高校生にはいい目の保養になっているのでしょう。多分昔はもう少し小川の雰囲気があったのでしょうが治水工事後の今はそれでも形を変え何となくゆったりとした川辺の感じが残っておりいつも傍を車で通るのですが結構好きな場所です。

3月30日 名残雪

私が居る事務所の前の空地に桜が数枚散っています。近くには桜の木はありませんので昨日の風雨でどこか遠くから飛んできたのでしょう。「散る花を惜しむ心やとどまりてまた来む春のたねになるべし:西行」それにしても昨日の雪には驚きました。確かに前日の予報にもありましたし朝の間は結構寒かったのですがテレビを見た妻が「東京は雪が降っているそうよ」という間もなく千葉でも降ってきました。いかにも春の雪らしくすぐ溶けそうなボタン雪でしたがあっという間に車の屋根が真っ白になりました。妻が出掛ける用があったので昨晩の風呂の水を掛けフロントガラスの雪を溶かしました。桜満開後の降雪は51年ぶりだとか。多分「東京で降る雪はこれが最後、、、♪」だとは思いますがそれにしても本当に名残雪で満開の染井吉野もすっかり驚いたことでしょう。花と雪も悪くはありませんが出来ればはらはらと散り加減の満開を楽しんだ後で降ってほしかったですね。

3月27日 入学式

「コロナ」の影響で各大学は4月上旬に予定していた入学式を中止したり延期したりしているようです。感染拡大の状況次第では授業開始もさらに延期する可能性があるとも。早稲田大学は授業開始を5月11日にし、当初の4月20日以降から大幅に繰り下げているとのこと。これで思い出すのが私たちの入学式です。当時は学園紛争が一番激しい時で飛行機が校舎に引っかかったままの大学あり私の大学では校内の森の木が倒され学生会館には火炎瓶の跡がありクラブの先輩は活動家の投石で目を潰されたりと騒然とした雰囲気でした。入学式はおろか授業が始まったのは10月になってからでした。私はそれまで地元でアルバイトをして過ごしました。半年間も空白の時間が出来たのでその頃流行っていた小笠原、返還前の沖縄など南の島に行ったっきり戻ってこない友人もいました。状況は全く違いますが入学式がないのは「ガッカリ」の学生もいることでしょう。

3月25日 五輪延期

昨日安倍首相から東京オリンピックが1年程度延期されることが発表されました。新型肺炎コロナの蔓延が原因で収束のめどがたっていない現在での唯一考えられる判断でしょう。元々選択肢は⓵そのまま実施⓶無観客で実施⓷延期⓸中止くらいしかないしそれを現実性から消去していくと延期になってしまいます。いくら選手のことを考えてもこのパンデミックの状況下で開催することはあり得ないし今や単なるスポーツ大会ではなくとんでもない利権が絡んだ国家プロジェクトになっているオリンピックで無観客や中止はとても考えられない。いつなら可なのかというのも医学関係者でも「わからない」というところのようだ。新薬が開発されることの期待、時間が解決してくれることの期待などから来年夏までには実施というところだろう。ほとんどの事が仕切り直しになるので財政的な負担は数千億円になるかもとの試算もあるようだが本当に「延期 空前絶後の難事業」ですね。

3月24日 満開の桜

今日は偶々です(?)が営業で桜が咲き誇る場所を通りました。新京成常盤平駅前の「桜通り」ここは例年桜まつりで大賑わいの場所ですが今年は中止ですね。道がせまいので車で通ると時々空が見えなくなるほど枝を張っている木があります。すこしピンクがかった花は満開です。八柱霊園の脇の桜並木はこのところ随分伐採されていますので以前ほど空一面といったことはありませんがそれでも市立松戸高校から西に向かう方は少し坂になっているせいもあり桜天井を味わえます。学校の校庭も花盛り。大岡信は「花というものにはパっと咲きパットと散るときの両方があって、その両方は芭蕉風にいえば「不易」と「流行」の両面なのだがそれを一語で表しているところが花ということばが愛された理由だ」という。毎年同じように咲く花なのだがその都度印象が違うのは自分の心の移り変わりなのか「おしなべて花のさかりになりにけり山の端ごとにかかる白雲:西行」

3月23日 西行桜

1190年2月26日新暦に直すと3月23日の今日私の好きな西行法師が河内国弘川寺で72年の生涯を終えました。桜花は今を盛りに咲いていますが西行は死ぬのならこの時期と予言しその通りになったと当時の人々は感心しきりだったとか。花狂いの彼にはたくさんの歌が残っています。各人好きな歌は色々あるのでしょうが能「西行桜」のテーマになっている「花見にと群れつつ人のくるのみぞ あたら桜の科には有ける」は彼らしい歌です。当時の人達も花の下で宴会をしていたのかどうか知りませんが少なくともお花見には大勢がでかけたのでしょう。それを西行は一人で桜に浸っていたいのに煩わしい限りだ、桜の科ではないがと文句を言っているのですね。芭蕉は彼の足跡を辿り奥の細道に出かけたようですがそれより500年ほど前西行は69歳で東大寺の勧進の為奥州藤原氏を頼り平泉まで行っています。元気、興味一杯、色気あり、花狂い、とても枯れた爺ではなかった筈です。

3月19日 朝の出来事

新京成みのり台駅から会社に向かう途中に私立の保育所があります。ここは多分小さな子供たち専用の保育所のようで丁度私が通りかかる8時半前頃は乳母車に乗った子供、自転車の後ろに乗っかった子達がお母さんお父さんに連れられてきています。今朝乳母車に乗った男の子と抱っこされた女の子をお母さんがドアの前で中に入れようとし始めたら男の子が突然火の付いたように泣き始めました。暫く立ち止まって見ていたのですが勿論母親がいじめているわけではありません、多分この子は毎朝こうやって母親との暫しの別れを悲しんでいるのでしょうからお母さんも殊更驚いた様子もありません。そしてこの男の子も中に入りいつもの保母さんたちに出会うと機嫌を直すのでしょう。全くいつも通りに。でも我が家では妻が専業主婦でしたので私にはこういった経験がありません。感傷的になることはない日常的な出来事なのでしょうが何か少しだけ気にかかる光景でした。

3月18日 牛乳屋さん

私の給料の出どころ㈱椎名は本業の新聞販売業以外にもいろんな事業を展開しています。私の隣室の住人は牛乳宅配の元締めです。森永乳業の市乳を配達しているのですがバイトもいてなかなか繁盛しているようです。今朝通勤途中で一仕事終わった彼に拾ってもらい会社に来たのですがなんと小学校2,3年くらいの女の子が車に牛乳を積み込んでいるではありませんか。そうなんですね今は休校中でバイトをしているお母さんの手伝いをしているのです。家にいてもつまらないから「お手伝いしたら小遣あげるヨ」という甘言に騙されたのか、何でもお母さんのお手伝いがしたい可愛い女の子の発想か、はたまた真剣に母親を手伝っているのか知りませんがほっこりとしました。思わずお母さんに「お嬢さん お母さんにそっくりだね」とこれまた妙齢のきれいなお母さんに声を掛けてしまいました。外に出るなといわれても子供は遊ぶのが仕事。もう大分飽きているでしょうね。

3月17日 花だより

14日に東京の開花宣言がありましたのでこれから1週間ぐらいで満開になるのでしょう。例年より1週間ほど早く今までで一番早い開花とのことです。4月の中旬頃になると北海道にも届くのでしょう。「押し合うて海を桜のこゑわたる:川崎展宏」北海道では梅と桜が同時期に咲くと聞きます。当地ではまず一か月は差があるのですがどうしてなんでしょう。梅は一定の気温になれば開くのに対し桜には「400°の法則」といって2月1日からの平均気温合計が400℃になる頃というのもあるようですが少し詳しいのでは「冬の気温が低いほど開花の準備が出来、開花できる気温になるとすぐに反応できる」とあります。つまり東京と北海道では桜花の開く気温が違うのですね。梅は花開く気温を追いかけて北上していくが桜の場合北国では冬の低温のおかげでテンパっており気温が上昇し始めると速攻花開くというわけなんですね。何はともあれ今年も花狂いが待っています。

3月16日 三寒四温

今日の天気は晴れのち曇り時々雨終日強風と天気の展覧会のような一日でした。昔昔春の天気は三寒四温で寒さと暖かさが交互にやって来ながら段々暖かくなるのだと習った記憶がありますが今日は一日でもかなり変化がありました。またこのところの天気の変化は激しく気温の差も凄いものがあります。14日(土)は出勤したのですがなんと昼過ぎから雪が降ってきました。毎日蒲団の厚さ、出勤時のコートの種類を考えながら温度調節をしています。私の記憶が正しければ1984年3月24日(?)浦和は雪でした。転勤した日に大雪が降ったと記憶しているのですが、最近ボケが激しいので念のため過去の天気を調べましたが降雪の記録はありませんでした。年、日が少しズレているかもしれませんが凡そこの頃に雪が降りました。トラックから荷物を出すのに難儀したのをはっきり覚えています。Tシャツ一枚でいい日もあればコートを着込む日もあり正に春の天気は三寒四温なんですね。