3月5日 沈丁花

沈丁花がようやく香り始めました。この花は花びらが開かないと香りが出ないのですね。随分前から菊の花弁のように湾曲してもう少し立体的な花が沢山付き始めていたので傍を通るたびに鼻を近づけていたのですが反応なしということで「ようやく」の気分です。香木の沈香や丁子の香りがするのでこの名が付いたと聞きますが私は沈香の香は知りません。丁子は料理にちょっとアクセントを付けたい時に使う「クローブ」なので知っているのですが。これはパパカレーの必需品です。確かに甘い香りなのですが沈丁花の様に痺れる、脳髄を刺激するものではないので沈香のほうにその系統があるのでしょうか。それにしても私は春の宵遠くからでも分かるこの香りをかぐと非常に危険な状態になります。鼻から吸い込まれた香りが脳まで来たとき月夜のオオカミではありませんが「ガォー」と叫びたくなります。傍に女房以外の女性がいないことを祈るばかりです。