4月13日 こころの玉手箱

今日から日経夕刊「こころの玉手箱」で俳人の長谷川櫂が登場しています。彼の居間に掛けてあるという大岡信の書「ひとはみずから 遥かなものをものを載せて動く波である」の紹介から始まりました。私は「折々のうた」から大岡信に興味を持ちそして彼を慕う(と私には見える)長谷川櫂も好きになりました。3年前に亡くなった大岡信の業績は私が紹介するまでもないのだが近代日本の中でも頭抜けており詩人、文芸評論、さらにアンソロジストとして人生に同じ年数があるとは思えないような活躍でした。そして長谷川櫂も彼を追って今が旬の俳人です。また数々の評論を出しています。私は彼の「場」を大事に奥深さを追求する句もさることながら平易でありながら鋭い考察をする芭蕉論三部作を始めとした長谷川櫂の文章も好きです。古典への造詣は師譲りで時代のワクを超え縦横無尽です。「1」と書いてあるので何回か続くのでしょう。楽しみが一つ増えました。