12月13日 討ち入り前日

最近は忠臣蔵の話題も随分少なくなりましたが明日は討ち入りの日です。どこまでが史実なのかよくしりませんが「時は元禄十五年師走半ばの14日、、、」講談、芝居でおなじみの忠臣蔵です。先日「決算 忠臣蔵」というぶっ飛んだ映画が出てきました。歴史学者山本博文氏の原作を映画化したもので赤穂浪士が切腹させられた主人浅野内匠頭の仇を討つことになったがそこにかかる莫大な費用をどう工面するのか、大石の算段は、浪士たちの反応はといった今まで見たことも聞いたこともない視点からの忠臣蔵だとか。さらに今までは至極当然に江戸弁での会話が関西弁でしかも大石も勘定方の役者もコテコテの関西人。「そんな予算おまへんで!」とナイナイの岡村隆史が嘆くそうな。何ともユニークですね。そもそも太平の世に仇討と称し吉良屋敷に押し入り首を取り江戸の町を凱旋し全員切腹という浮世離れした話なのですから何があっても不思議ではないのですが。

12月12日 のし餅

朝新京成みのり台駅から会社に向かう途中の米屋さんに「のし餅 12月28日お渡し 20日締め切り」と書いてありました。まず今どき米屋さんが珍しいのに餅搗きをするのはもっと少ないでしょうしその上「のし餅」ときました。関東の人にはなんでもないでしょうが北九州では丸餅でした。父が東京育ちだったので実家はのし餅も作っていましたが近所では圧倒的に丸餅でした。年末になると「賃搗屋さん」が石臼とその台を庭先に持ち込み3人で(これも相当珍しいと思いますが)調子を取りながら餅を搗くのです。出来立ての餅で大根おろしを包んだり黄な粉を付けて食べます。そして縁側でのし餅は大きな長方形の餅箱に出来立ての餅を流し込み形を作り、丸餅はまだ熱いのを片栗粉をまぶしながら丸く成形します。確か29日は「苦」が付くということで28日までに搗き終わっていたように記憶しています。今朝店先の広告で一瞬にして小さい頃の記憶が蘇りました。

12月11日 創立90周年

昨日は私が給料をもらっている株式会社椎名の創立90周年記念式典に出席しました。来賓の方が挨拶の中で90年生き残った企業の数は甚だ少ないというデータを紹介していましたが確かにすごいものです。株式会社椎名はその昔から今に至るまで新聞宅配業を生業にしています。最盛期は千葉のかなり広い区域を受け持っていたようですが現在は松戸に限定しています。新聞宅配は概ねその配達区域が発行元から決められており同じ新聞内での競合がなく大体定価販売なので利益が保障されていたこともあり一時期、店のオーナーは大変潤ったと聞きます。その時期に堅実な経営をしてきた販売店が生き残り、バブルに踊った販売店は去っていったようです。株式会社椎名はその堅実経営の一つだと思います。新聞読者が年々減ってきている中での経営は厳しいものがあり社長も色んなことを考えているようですがまずは昨日の90周年を無事に迎えられほっとしていることでしょう。

12月10日 大根干し

家からの最寄り駅にある個人タクシーの車庫に恒例の大根干しが始まりました。ここの持ち主には一度もあったことはないのですが丁度今時分になると車庫の入り口にロープを張り人が通れるスペースだけ空けて5,60本の大根を干しています。農家の軒先では同様の光景を見ますがこの街中でと最初びっくりしましたが今では冬の風物詩となり大根が現れるのを楽しみにしています。さてこの大根何になるのだろうか。生まれたままの格好で干してあるので多分「たくあん」だと思うのですが。さすがに麹漬けで「べったら」なんてことはないでしょうし「切り干し大根」ということもないでしょう。私は「たくあん」も「べったら」も「切り干し大根」もみんな好きです。昔バア様から「漬物はご飯の合間に食べるのだからそんなにたくさん食べるものじゃない」とよく叱られました。まだ白菜が思い切り安い時代実家で「白菜漬け」を作っておりこれも大好物でした。

12月9日 稲毛浜

ほぼ毎週休みの日には家から10kmほどの稲毛海岸にチャリで出かけます。ママチャリなのですが。昨日は天気がよかったのでもしかしたら富士山が見えるかもとカメラを積んでいきましたが正解でした。薄っすらとではありますが東京湾の向こうに雪を被り鎮座していました。ここ稲毛海岸はサイクリング、ジョッギング、ウォーキングまたヨット、ウィンドサーフィン、ビーチバレーなど老若男女が思い思いのスポーツをしており時にはドラムスを持ち込んだオジサンが曲に合わせスティイクを振るったりしています。で最近気になるのがスタンダップパドル(SUP)です。これはサーフボードの上に乗りパドルで漕ぐというもので見ているとスイスイとても気持ちよさそうです。ハワイ発で釣りやサーファーの写真を撮るのに使われていたのがスポーツとして広まっているようです。風も要らず海でも川でも出来またバランスが必要なので体幹のエクササイズにもいいそうです。

12月6日 血が騒ぐ

今日は久しぶりに頭と体力と気遣いをする仕事をしました。商品のことで代理店、運送業者と交渉しながら店と渡りをつけるといった内容で,
うまくいっても売り上げは増えないし失敗すると大きく落とすあるいは以降の商売がなくなるというあまり一般的には好まれない仕事です。今回は先方が「我々の希望は受けられない」というのに対し金は増やせないが我々の希望をかなえてほしいそのためには「何を」「いつまでに」「どのようにしたらいいのか」を聞き関係者と話し了解を取りその要件を満たしながら、少し脅かしたりしながら交渉を続け最終的には+の金は払わずに当方の希望を聞いてもらったというものです。こういった仕事は昔取った杵柄ではありませんが結構血が騒ぐのです。(なんて大げさな表現ですが)今最終決着内容を関係者に感謝の言葉をしたためながらメールし一件落着したところです。これ以上何も起こらないことを願っています。

12月5日 中村医師殉死

30年にわたりアフガニスタンで人道支援に取りくんできた中村哲医師が現地で突然の凶弾に倒れた。もともと人道支援や国際貢献に強い関心があったわけではなかったとのことだが赴任したパキスタンで旧ソ連に侵攻され隣国アフガニスタンから流れ込んで来た難民を目の当たりにしてから彼の活動が始まった。2000年にアフガンが大干ばつになった時医療の限界を感じメスを捨て用水路建設に転じた。「百の診療所より一つの用水路」の考えから。危険なところにわざわざ好き好んでどうして行くのか、しかも医師という身分を持ちながら。それに対し「人としてこれをすべきだ」というのは誰もが持っているんだ、ただそれをそれをさらけ出すのは恥ずかしい。と。かの国の復興に命を懸けてきた彼、そして多くの人が彼の努力の恩恵をうけていながら何故!!。「恩をあだで返す」私にはそう思えます。勿論彼は自分の信念に従ってきただけでこうなることも予測していたというのでしょうが。

11月4日 入学式に保護者

先日の読売新聞に全国大学生活協同組合の調査が載っていましたが、これによると大学・短大に入学した新入生の76%が、保護者同伴で入学式に出席したとのこと。保護者同伴の割合は2008年の調査開始以降増加傾向で「一昔前と違って、保護者も出席するのが当たり前だと考えるようになっているようだ」と生協担当者。うーーーーーん。オジサンたちの年代では考えられないなア。私の子供たちの入学式にも出席していません。卒業式も娘のは出ましたが息子たちのはなし。これが普通というか「親がくるのはカッコ悪い」と思っていたのでしょう、友達もみんなそうでした。特に母親は71.4%、父親は30.8%と差があるのはやはり父親の方が仕事の都合がつかないのでしょうあ。あるいは「ちょっとカッコ悪い」という意識があるのかもしれません。今となってみれば子供の晴れ姿(不本意な場合もあるでしょうが)を見に行くのもいいかなとは思っています。

11月3日 冬桜

今日は朝から飛ばしました。いつもの朝礼にも出ず代理店、クライアントと駆けずり回りしっかり肉体労働もしました。注文を沢山取った時より何となく「やった感」を感じるのは不思議な気持ちです。道中新京成上本郷駅の南側にあるマンションの庭で「冬桜」を一本見つけました。この花はヤマザクラとマメザクラの雑種とのことで4月とこの時期の二回咲きます。葉がすっかり散った後に咲くこの花は小さく樹の下の方から段々上へと広がっていき今は満開といったところです。所謂花見の桜「ソメイヨシノ」だとか「彼岸桜」あるいは少し前に咲く「10月桜」とはまるで風情が違います。山茶花も散ってしまった今頃は花が少ないのにもかかわらずこの花には派手さはまったくなく寒空にもしかしたら薄幸の少女とでもいうのか地味です。「花は桜木」というパッと咲きパッと散ることはありませんでその器量を誇るでもなく長い期間気づいた人にだけ微笑んでいるようです。

12月2日 冬の雨

愈々今年も最後の月に入ってきました。といって何か変わるわけでも一日に時間が短くなるわけでもないのですがどういうわけか12月はあっという間に過ぎ去る感じがします。さて今日はこの酷い雨の中チラシを濡らさないよう「プチプチ:正確な名前は知りません」で覆いお客様の軒下から車まで一気に運びました。その帰り道二十世紀の森の裏側を通ったのですが木々が様々な色に染まり少し勢いの治まった雨の中葉を舞い散らせているのが見えました。観光地によくあるイロハモミジもそれはきれいではありますが私はいろんな広葉樹たちが冬眠に入る前に様々な色の葉を落としている光景の方が好きです。この時期もう木々の葉は大分まばらになっていますがその分木の根元は本当に絨毯のようになっています。雨に濡れた葉からはほんのり匂いが立っているようで一層情緒があります。「時雨」はよく聞く言葉ですが今日のように強い冬の雨は何というのでしょうか。