2月25日 法隆寺秘話

先日放映された法隆寺の話題をビデオに入れてあったので昨日見ました。法隆寺に祀ってある聖徳太子の話し、明治の廃仏毀釈で寺という寺が軒並み危機に瀕していた時岡倉天心が大活躍したことそして寺を守ってきた宮大工の話しでした。中でも岡倉天心がフェノロサと協力して寺に伝わる宝物を守ったことそのために政財界に働きかけ渋沢栄一が力になったことそして1400年の重みを後世に伝えるべく宮大工が飛鳥職人の技術に感動し今はないカンナを再現する話は非常に心打たれました。「近代化とは西洋化ではない」ということをしっかり認識していた岡倉天心がいなかったら法隆寺だけでなく日本の至宝の数々が今よりいっそう散逸していたかもしれません。彼は確か後ボストン美術館の東洋部部長として日本・中国の芸術作品を残すことに尽力したと記憶しています。あの明治の大きな流れの中それに抗った天心の美術に対する確かな目と行動力に感謝です。