12月14日 柔道66kg級決定戦

昨日の柔道東京五輪男子66kg級の代表決定戦は壮絶でした。五輪代表選考で日本柔道史上初となる一試合限定のワンマッチ方式で行われ阿部一二三選手が丸山城志郎を破りました。この二人はここ数年勝ったり負けたりでどちらが優位とも言えない状態が続いており今回1対1の戦いという前代未聞の方式で決着したのだがこの試合も凄まじかった。制限時間内では決着せず延長延長で結局24分戦い続け阿部選手が優勢で勝った。私は柔道のことは門外漢でこの時間の長さの凄さは分かりませんが解説者によると限界を超えた戦いだったようです。意地と意地のぶつかり合い、選手生命をかけた戦いは決着後の選手の涙にその嬉しさ、悔しさ、そして両者のやりつくした満足感は有り余るほど伝わってきました。勿論オリンピックに出るためにすべてをこの試合に賭けてきたのでしょうがそれ以上に全身全霊を賭してのこの試合は我々に感動以上の何かを与えてくれました。

12月11日 朝霧

私は毎日千葉市から松戸まで通っていますが今朝はものすごい霧でした。100m先は見えづらく車だと結構気を遣うだろうなという程でした。松戸に着いても会社まで周囲が薄っすらしていました。「放射霧」というそうで地面付近の空気が夜間の放射冷却によって冷やされて、空気の中の水分が凝結して霧になったものだとのこと。東京ではそれほど気温が低くなかったので霧は発生しなかったようです。ところで昨日は長野県伊那地方は今年一番の冷え込みになり駒ケ根市内の天竜川流域は朝霧に包まれ幻想的な景色になったようです。雪を被った中央アルプスの山々が浮かび上がり冬の訪れを感じさせたようです。終生故郷である南アルプスの麓で暮らした飯田龍太の句に「山河はや冬かがやきて位に即けり」というのがありますが、高い山々も大きな川もなく海に面しそれほど厳しい冬とはならない房総では普段思うべくもない信州の冬景色を今朝は疑似体験した感じです。

12月10日 夕焼けと小鳥たち 

先ほど郵便局に行った帰り、空が夕焼けで真っ赤でした。今日は一日曇り空だったのですが夕日は地上に近い方の隙間から横に広がって雲を染め上げていました。その中を小鳥が集団で飛んでいます。別にリーダーがいるわけではないのでしょうが一糸乱れずのパフォーマンスです。急降下、急上昇と空に大きな波がうねっているように見えます。虚子の句に「大空に又わき出でし小鳥かな」というのがあります。本当に急に視界に入ってきてそしてあっという間に視界から外れていきます。この時期はどこからかやってきた渡り鳥なのでしょうかそれとも元々いる鳥なのでしょうか2,30羽ほどで飛び回っています。遊んでいるのでしょうか餌をあさっているのでしょうか。かなり地上近くまで降りてきますが何かにぶつかることもなく見事に反転していきます。何とも不思議な集団です。そして初冬の夕焼け空が暮れていくとシルエットになっていきます。

12月9日 我が家のスイセン

我が家のスイセンが随分大きくなりました。梅の木の周りにぐるりと10本ほど植えているのですがどれもしっかり葉を伸ばしてきました。そうなんです。我が家のスイセンは葉はどんどん大きくなるのですがまったく花芽がないのです。当然花も咲きません。2年前花屋さんに教わり根分けをした年はうまく咲いたのですがまた戻ってしまいました。確かに南房総スイセン郷の花もどれもが一斉に咲いているわけではなくどちらかというと葉だけの方が多いような気がします。年によってはかなり疎らなときもあります。毎年上手に咲かせるにはそれなりの手入れが必要なんでしょうね。また買った花は初年度とそれからは咲き方が随分違うように思います。買うときはきれいに咲いているものを選ぶのですが翌年は花が小さかったり色がちょっと薄かったりと看板通りにはなかなか咲いてくれません。肥料とか風当たりとか日当たりとか色んな条件がありますから無理もないのですが。

 

 

 

12月8日 赤い実

この時期注意して歩くと赤い実がなる木が沢山目につきます。庭木にも街路樹にもいろんな種類があります。今日も通勤途中で庭に気になる赤い実がありました。葉の形からアオキなのだろうと思いますが確かではありません。実は2,3cmほどで表面がつやつやした楕円形で葉の緑との対照がとてもきれいです。サニーフォスターと名札が付いている会社の植栽にも木に小さな赤い実がついています。せんりょう、まんりょう、南天などの庭木、モチノキ、ハナミズキなどの街路樹など花が少ないこの時期赤い実は目立ちます。多分鳥が食べるのでしょうが鳥は赤い色が分かるのでしょうか。木としては鳥に食べられ種を遠くに運んでもらうことで種の保存を目指しているのでしょうがはたして赤い色が効果的なのかどうか?あるいはおいしいのでしょうか。まあ会社の行きかえり最寄り駅まで少しありますのでどうでもいいようなつまらないことを考えながら歩いています。

12月7日 はやぶさ2

コロナ、コロナで社会がなんだか窮屈になりいい話もあまり聞かなくなった今。昨日の未明はやぶさ2が6年間に及ぶ宇宙の旅を経て「小惑星りゅうぐう」のかけらが入ったカプセルを地球に投下しオーストラリアで無事回収されたとの報道がありました。プロジェクト責任者は「完璧だった」と。前回のはやぶさ1号が何回もトラブルに見舞われた末それでもよれよれになって地球に帰ってきたが今回「初代はやぶさの借りを返した」とも。あまりに途方もないことで宇宙のこともプロジェクトのち密さもまるで分っていないド素人からすればただただ「信じられない」としか言いようがありません。何億kmとか遠隔操作で地球の反対側の針に糸を通すようなものだといった比喩でも実感がわきません。事ここに至るまで何回も事故を想定しその対策を考えてきたからこその言葉にはもう称賛しかありません。さてこの玉手箱の中からどんな宇宙の神秘が出てくるのかワクワクします。

12月4日 整枝

私の仕事場は本社からほんの少し離れた別棟です。ここは駐車場との境にカイヅカイブキが30本くらい植わっており1週間前から庭師が入り整枝していましたが今日ほとんど終わりました。カイヅカイブキはゴッホの糸杉のように螺旋状の形になっています。背が高く遮蔽物としての機能も十分ですし姿もいいし強く手がかからないようです。切った枝は清涼感のある香りがします。また本社の門わきに植えているコロラドイブキも整枝していましたがこちらは下に行くにつれ広がった樹形にしています。青みがかったグレーであんまり見ない色です。原産地では壮観な眺めなのでしょうが一本だと上品で穏やかな感じがします。それ以外にもトキワマンサク、キンポウジュ(ブラシノキ)もすっきりしました。こうやって丁寧に整枝しておくと春になって枝が伸びだしてもある程度整った形を保てますね。彼らの冬準備は完了しましたが私の商売は正視できる状態ではありません。

12月3日 餅搗き

今朝会社に来る途中のお米屋さんの入り口に「のし餅承ります」とありました。そうですねもう正月用餅の季節になったのですね。昔実家には「賃搗」といってこの時期になると三人一組の餅つき屋さんが近所を回っていました。彼らの杵は通常のものより一回り小さく、つく人が三人いるので「ペッタン ペッタン」というリズムではなく「ペッタン ペッタン ペッタン」であっという間に一臼搗きあげていたのを思い出します。搗き立ての餅を大根おろしに醤油を垂らして食べるのは最高です。のし餅には豆や海苔を入れたり赤く色を付けたのもあったように思います。まずは雑煮でさらに暫くは焼餅で、餅が固くなると小さく切りあられにして油で揚げたり焼いたりして食べていました。丸めて黄な粉を付けたりあんこを入れたりもしていました。最後はカビを洗い水餅にしていました。今では見かけなくなりましたが餅つきの雰囲気は大好きで今でも鮮明に覚えています。

12月2日 年賀状

私は結婚後は毎年自分で彫り刷った版画で年賀状を出しています。前職時代の先輩からは毎年自筆の絵が描かれた年賀状が来ていました。この方は学生時代から絵心があり気に入った風景をさらさらっと水彩で仕上げていました。本当に素人とは思えない出来栄えでしたがその彼はもう毎年何百枚も年賀状を書くのはしんどくなったので今年で止めると書いてありました。私のは本当にチンケなものでして自分で彫り刷っているというだけが取り柄で大層なデザインでもないのでこれからも体が丈夫な限り続けようと思っています。ところが最近版木を売っている店がなくなってきました。数年前閉店したロフトで買った在庫がなくなり思いつくままに電話しましたがどこも扱っていません。松戸の画材店にようやく在庫があることが分かり明日にも買いに行こうと思っていますが皆さんPCを使った年賀状あるいは年賀状そのものもだんだん書かなくなってきたのでしょうね。

12月1日 シュトーレン

今日から12月。昨晩帰宅したら恒例の「シュトーレン」が買ってありました。子供たちが家を出てからは例のラウンドケーキは止めもっぱらこれです。クリスマスまでにもう一つ追加することもあります。情報誌に出ている他店のも買い食べ比べしたこともありますが我が家ではもっぱら日頃から重宝しているケーキ屋さんのものです。ここのケーキはまずはずれがありません。名物のシュークリームは焼き立てでないとすぐふにゃふにゃになるせいだと思いますが「岩シュー」と称しビスケット生地で生クリームがこれでもかと入った優れものです。ここのシュトーレンは味がしっかりしておりずっしりと重量感があります。クリスマスまで毎日夕食後これを薄くスライスしコーヒーか紅茶で食べます。最初はやや砂糖が勝っているのですが日が経つにつれドライフルーツやナッツのリキュールが染み込みバターがまわり砂糖も馴染みしっとりとした味になってくるのです。