6月15日 ナツツバキ

このところあちこちのお寺に咲くナツツバキの紹介があります。今日の夕刊にも京都右京区東林寺の公開が始まったと出ていました。会社の門わきにもこの花が植わっており少し満開を過ぎたかな頃です。ツバキに似た直径5~6cmほどの柔らかそうな白い五弁の花の中に長く黄色いおしべがあります。薄緑の葉もいかにも今の季節にぴったりです。ところでこの花お釈迦様入滅の際まわりに咲いていた甘い香りの黄色い花が真っ白い花に変わったという言い伝えがある「シャラ」の木と混同されているようですが、「シャラ」はネパール南部からヒマラヤに自生する科も違えば花の色も姿かたちもまるで違う花のようです。「祇園精舎の鐘の声」で始まる平家物語の一節に詠う沙羅双樹の木はナツツバキで「シャラ」を見たこともない当時の人が勝手に想像したのでしょうね。それでも真っ白く優雅な花が一日で散るのは何となく仏様と結びついてもおかしくはないように思います。

5月25日 営業担当者の雑記

もう何回目になるのでしょうか今朝会社の門扉わきに植えてあるナツツバキの花芽が沢山付いているのを見つけました。幾重にも折り重なり直径1cmくらいでしょうか下の方に淡い緑色のがくを付け白い花びらの片鱗が見えます。咲いた時の姿を見ているのでつぼみの時はこうなっているんだと妙に感心したりしています。つばきという名がついていますがあの濃い緑の分厚い葉っぱを付けた「寒椿」とは随分雰囲気がちがいます。とても柔らかく薄く白い花びらとやはり繊細な葉が広がる何とも上品で優しい樹木です。満開まであとどのくらいなのか。しばらくは淡い緑の葉に陽が透けているのを眺めながら日一日と開いていく姿を楽しもうと思います。

6月4日 営業担当者の雑記

会社の門扉の横に植えてあるナツツバキが2輪咲きました。あちこちで咲いているのを見かけていましたが、会社のは薄い緑の衣に覆われた直径1cmくらいの円い花芽の状態がしばらく続いており、いつになったら咲くのかなと思っていましたがようやく開花しました。5枚の白い花びらが重なり合い小ぶりの天目茶碗といった形で薄い花びらの端がやや縮れ中の黄色い花糸が透けて見えます。結構大きくなる樹のようですがまだ背丈も2m位。薄めの葉と白い花は清楚なお嬢様といった風情です。物の本によると日本から朝鮮半島にかけて自生していると書いていてあるので御釈迦様が入滅した時にあったという「沙羅送樹」とは違うのでしょうがでも何となくそのたたずまいには高貴なものを感じます。花に高貴も下品もないのですがそれでもその形、色、全体の景色は其々の花で違うものですね。