今月のラジオポワロ
「指定野菜」をご存じですか?

 あじさいねぎ農家で野菜ソムリエプロの資格を持つ成嶋信隆さんがパーソナリティを務める「まつどベジフル倶楽部」第115回(3月20日配信)では、「指定野菜」をテーマにお話しています。
 「指定野菜」とは〝生活するうえでなくてはならない野菜〟として国が指定した野菜のことで、現在15品目あり、ブロッコリー以外はキャベツ・きゅうり・大根・玉ねぎ・トマト・なす・にんじん・ねぎ・白菜・ピーマン・ほうれん草・レタス・里芋・ジャガイモが指定されています。最近、ブロッコリーが指定野菜に追加されることになりましたが、この新たな指定は1974年のジャガイモ以来、約半世紀ぶりとのことです。
 指定野菜になると、〝生活に必要な野菜〟と認定されるので、安定供給できるように手厚い保護があります。指定野菜価格安定対策事業として、価格が暴落したときに生産者に補助金が支払われ、野菜の平均単価が90%以下になった場合に、保証金額と平均販売価格の差額が補填される仕組みです。
 独立行政法人農畜産業振興機構によって補填されるこの補助金ですが、様々な条件があります。農家さんは掛け金の2割を負担(残り2割は県、6割は国)、農林水産大臣が指定した産地の農家で市場出荷の野菜のみ対象、また農家が事前に補償対象の収穫量を申請する必要があるなどの他に、統一規格で市場向けに共同出荷をしないと適用除外となってしまいます。
 あじさいねぎはこの制度を更新し続けているので適用されているそうです。ちなみに千葉県では、野田のキャベツ、船橋のにんじん、山武のねぎなどが指定産地となっています。
 最近、松戸市内では松戸市内の野菜を積極的に使われる個人経営の飲食店が増えてきているそうです。新鮮採れたて地場産のおいしい野菜を取り扱うお店に、ぜひ足をお運びください。
 ごく一部のご紹介ですが、成嶋農園のあじさいねぎを扱っている松戸駅周辺の飲食店は、お好み焼き・もんじゃの「MATSUDOMONJA」、大阪たこ焼きの「タコヤキダイニング864」、ダイニングバー「パストール」など。
 成嶋農園では、加工品として「ビーツのジャム」の販売を始めました。形が悪かったりサイズが小さいなどで、販売するのに適さないビーツを、販売食品ロスを減らす取り組みの一つとして商品化しています。現在は常盤平のJAとうかつ中央ファーマーズマーケット「さいてって」で販売中! ほんのり甘みのあるビーツのジャムは加工肉や乳製品との相性がバッチリ。また洋風の野菜スープにひとさじ加えれば、鮮やかな赤紫の彩が食卓を飾ってくれます。是非ご賞味ください。
 ラジオポワロはYouTube版では上條榮子チョイスの「今週の一曲」をご紹介しています。YouTube内で【ラジオポワロ】と検索し、ぜひお聴きください。また、チャンネル登録もよろしくお願いします!(制作・寺田)

成嶋信隆さん

ピーツのジャム

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