粗大ごみを修理販売
障害者施設が常設店をオープン

「リユース工房みらいず」店内

 松戸市では、粗大ごみ等の中から使えそうなものを障害者就労施設で修理・清掃して販売することで、ごみの減量と施設利用者の工賃向上につなげることを目的とした、粗大ごみリユース実証事業に取り組んでいる。その事業の一環として、5月30日(ごみゼロの日)に常設店「リユース工房みらいず」(稔台7│ 31 │1)をオープンした。
 市では昨年9月より、市内の障害者就労施設から公募した「まつかぜの会」と「松里福祉会」と連携して同事業を実施している。11月から大農業まつりやモリヒロフェスタなどのイベント、南部市場フリーマーケットなどでリユース品の販売を開始し、これまでに248点のリユース品を売却。その結果、計1197・2キロのごみ減量に繋がっているとしている。
 今回オープンした「リユース工房みらいず」は、まつかぜの会の運営。事業所の中に常設店が設けられ、タンスやテーブル、チェスト、衣装ケース、キャリーケース、ゴルフバッグなどが展示販売されている。価格は他のリサイクルショップなどを参考にしているが、高価なものでも1万5千円程度で中には掘り出し物があるかも、とのこと。
 まつかぜの会の柳町美恵子理事長は「障害者就労では、内職のようなものを手がけているが単価が安く、利用者の希望に沿った工賃を得るのがまだまだ難しい現状がある。このリユース事業は全国的にも事例が少なく、県内初ということでまだまだ慣れないことは多いが、何とか軌道に乗せて、安定的な収入につなげたい」と話していた。
 なお市では、みらいずでのリユース品販売も含め、同事業により年間8400キロのごみ減量を目指している。
 営業は月曜から金曜の午前9時から午後5時、第2・第4土曜の午前10時から午後4時まで。
 問い合わせは、☎047・710・7201リユース工房みらいずまで。【竹中 景太】

あわせて読みたい