わたしのページ(読者投稿) 2018年12月9日 

のりりさんの作品

意義あり無駄にならない万博に
 1970年の万博開催時、小学2年生だった。
 うす暗い建物の中に不気味な人形が何体も陳列されていたことと、胸に付けさせられた迷子バッジがとても恥ずかしかったこと以外の記憶はない。
 約半世紀の時を経て、2025年に大阪の夢洲での万博開催が決定した。
 この半世紀で家電・交通網など、身の回りのものは発達し、暮らし向きは一見豊かになった。経済優先の社会は、大量生産・大量廃棄を産み、自然は著しく破壊され、四季のサイクルは狂い、今や夏と冬の二季のみに近くなっている。
 水害・台風・地震による自然災害で被災された方々は各地におられ、いまだ安心して生活を送ることができない現況。子どもたちの6人に1人が貧困家庭。いじめが原因での自殺は後を絶たない。大学内のパワハラ・アカハラ、社会人の約4割は非正規雇用。結婚し家庭を持つという過程に至るのも困難を極め、少子化は止まらない。心身ともに病んでいる人々は多く、ひきこもりから抜けられない人は23万人以上に上る。
 これからの未来が良い方向に進むとは到底思えない日本。
 2025年の大阪万博は国費も投入されるが、意義ある内容で、開催地が後々無駄にならないよう切に願う。
 しかし、いまだ復興途中にある各地の被災者の方々はどのように思っておられるだろうか。
(二ツ木・石井裕子)

義務教育のありがたさ痛感
 受験生はそろそろ志望校が絞られてくる頃でしょうか。
 毎日、塾講師として生徒が机に向かっている姿を見ていると、「いいな」と思う。本人たちにはいろいろな思いがあるとは思うが、真剣に勉強に取り組んでいる姿には未来が感じられる。
 思えば、この机に向かうという貴重な習慣は、義務教育の場でこそ身に付いたものではないだろうか。大人になってからも、スキルアップ、資格取得、趣味など形を変えて、机に向かっている。特に最近ではシニアの雇用も拡大され、それを見据えて、また勉強を始めた。
 学生時代の勉強より、大人になってからの勉強の方がいいところは、好きなことを追求できることだ。また学んだことを循環させ、お金をいただきながら勉強できることだ。これからも興味の赴くままに勉強していきたいと思う。
 義務教育のありがたさを今になって痛感する。
 どうか、日本の、世界の子どもたちが安心して勉強の習慣を身につけられる社会であって欲しいと願う。
 (小金きよしヶ丘・シゲ美 47)

 

空ちゃん(高塚新田)

バスへの要望と親切だった医師
 心臓病の再診のため、松戸市立総合医療センターへ初めて行った。広大な敷地に病院と駐車場がある。
 北松戸駅からバスで約15分かかる。前の松戸市立病院より少し遠くなった。バスの便は1時間に2本程度。もう少し本数を望みたい。車社会であるが、高齢化時代はバス通院が多いはずだ。それから、バス停留所に屋根が必要。大きく書いた運転時間表の張り紙も欲しい。
 受付に入ると、案内の方々のテキパキとした指示で無事に手続きを済ませた。エスカレーターで2階の採血室へ行く。採血は一挙に30人ほど呼ばれ、スピーディーであった。つぎの心電図もX線撮影、心臓超音波も看護師さんたちの説明、指示も優しく、的確でスムースであった。
 一通りの検査が終わり、担当医師の診察になる。パソコンを一緒に見ながらそれぞれの検査結果を説明していただいた。詳しい説明に感激した。
 とかく現代では、患者の顔を見ないでパソコンから目を離さず、通り一辺倒の説明しかしない医師の多い中で、担当医の対応がとてもうれしかった。診察が終わると、その担当医は「来年の11月まで再診はありません。良いお年をお迎えください」と仰ってくださった。優しいお言葉に感動した。
 担当医やスタッフのみなさまの温かく優しいお言葉と指示に感謝しつつ、素晴らしい一日を過ごすことができた。
(新松戸・傘寿生)

メガネ装着で掃除してキレイに
 二十数年前になるが、ご近所の家に呼ばれて数人の人たちとお茶を飲みながらおしゃべりをしていた時のこと。
 呼んでくださった方は70ぐらいだったと思う。その方が漬けたという漬物をめいめい皿にお箸を添えて出してくださった。塗り箸を見ると、お箸の先に食物が硬くこびりついている。歳を取り、老眼になるとこういうこともあるのだなーと、思ったものである。
 わたしも、もうその年に達している。たまに眼鏡を掛けたままで鍋釜を見て、驚く。しっかりと蓋の隅ずみに汚れが食い込んでいるのだ。何もかも見えすぎるのも問題だが、こんなにいろいろなところに汚れがくいこんでいるのにも気づかずにいたのには少々落ち込んだ。眼鏡を掛けて少しずつキレイにしよう。
 もうお正月も近く、息子夫婦や孫たちが来る。お掃除も眼鏡装着といこう。見えないからよいのではなく、見られてもよいようにしようと思う。
(後期高齢者)

 

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日没後に空照らしたISSの光
 わたしは空を眺めることが大好きです。青い空に、ふわふわの白い雲。夕焼けに、月と星空。とくに秋から冬にかけての空が一番キレイに感じます。
 先日、普段あまり見ない日没後に空を見ていると、スーッとゆっくり動く星のようなものを発見。そのまましばらく見ていると、突然スッと消えてしまいました。なんとも不思議な光でした。
 飛行機のライトは点滅するので違うし、なんだろうと調べてみると、それは国際宇宙ステーション(ISS)だということが分かりました。
 地上400キロメートルの宇宙空間に、1998年から日本を含む世界15か国が協力して建設した国際宇宙ステーション。サッカー場(フィールド)と同じくらいの巨大な有人実験施設で、地球を1周約90分という、ものすごいスピードで回りながら、さまざまな実験・研究、地球や天体の観測などを行っています。
 太陽の光を受けて輝く国際宇宙ステーションは、日の出前や日が沈んだ後の2時間ほどの間に、数分間見ることができます。街中でも肉眼で見えます。時刻や方角などはインターネットで確認できるので、興味のある方はぜひ観望してみてください。
 夜空をゆっくり移動してゆく光点を見つめながら、たくさんの夢や希望を乗せた宇宙船に、はるかなる宇宙に、想いを馳せて。
(稔台・ウミウシ)

目先の華やかさより問題に目を
 大阪に55年ぶりの2025年国際博覧会、万博が決定。そして政府は来場者2800万人、波及効果は2兆円に上がると見込んでいますが、果たしてそれが実現したと仮定しても、日本のそして大阪府の税金がいかに有効活用されるか疑問です。
 2020年の東京オリンピックをめぐり、今現在も国民の声が施設整備計画に対して経費がかかり過ぎだとの声が上がっています。まだ決定したばかりですが、この先心配なことが議論されてくるのでは。
 祭り好きの日本人ですが、もう少し目先の華やかさより税金問題に目を向けてくださいと言いたくなる現状です。
(胡録台・経費削減)

自宅で楽しむ「ご当地鍋」
 瀬戸内の温暖な気候で育っているので、暑いのも寒いのも苦手なわたしですが、鍋だけは大好きです。
 京都府舞鶴市の友人が送ってくれる松葉ガニで作った「蟹鍋」、山梨の同僚に勧められてお取り寄せした「ほうとう鍋」、ふるさと納税でちょうだいした猪肉で作った「ボタン鍋」。
 普段、料理などはまったくしませんが、冬の間は新鮮な具材で鍋料理を3、4回は作ります。作るといっても、スーパーで出汁は売ってますし、白菜などの野菜もカットするだけ。
 自宅にいながら、いろいろなご当地鍋を楽しめます。とっても便利になった世の中と、大過ない1年に感謝しつつ、師走を乗り切って新しい年を迎えられればと思っております。
 (常盤平・松戸のアレックス 49)

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