田中拓進さんが優勝報告
全国中学生フェンシング選手権

 今年7月に開催された第8回全国中学生フェンシング選手権大会男子フルーレの部で、見事優勝を果たした松戸市立第二中学校3年の田中拓進さん(14・イスコフェンシングクラブ所属)が12日、市役所を表敬訪問し、本郷谷健次市長に優勝を報告した。
 田中さんがフェンシングを始めたのは小学2年生の時。父親の健二さん(47)がおもちゃの剣でチャンバラごっこをしていた拓進さんの姿を見て、フェンシングを勧めた。4年生の時にはフランスに遠征し、現地で世界中の若きフェンサーと剣を交えた。「日本で常識とされていたことが違った。刺激になった」。5年生時にも遠征し、フランスのパリで行われている伝統的な大会「ミニマラソンフルーレ」の12歳以下の部門で優勝した。国内でも4年生の時に全国大会で優勝、5・6年生では準優勝を果たしている。
 コロナの影響で全国中学生フェンシング選手権大会は3年ぶりの開催。1・2年生の時は挑戦することすら叶わなかった。それだけに今回の大会にかける思いは強かったという。
 この日の表敬訪問では、優勝の感想を問われると「プレッシャーがすごくあって、うれしいのもあるが、それ以上にホッとした気持ちです」と正直な思いを話していた。
 目標とする選手は北京五輪・銀メダリストの太田雄貴選手で、将来の目標はオリンピックの金メダル。「2028年のロス五輪を目標にしたい」と話していた。【竹中 景太】

優勝を市長に報告する田中さん(右)

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