新「まつど」ラベル酒発売

 松戸駅西口の松戸観光案内所の2階で定期的に開催されている千葉県内のお酒の試飲販売会「千葉県産酒フェア」に参加している蔵元が厳選した酒に「まつど」をテーマにしたラベルをつけて期間限定の酒を販売。第一弾として和蔵酒造「聖泉 純米 松戸宿」、岩瀬酒造「岩の井 純米 まつど宿」が1月18日の同フェアでお披露目された。
 ラベルデザインは著名な書家・石飛博光(いしとびはっこう)氏によるもの。同フェアの企画には株式会社栗原酒販に勤めるNPO松戸市民劇団の合津浩則団長が関わっており、同劇団理事長の石上瑠美子さんの紹介で石飛氏が協力した。千葉大園芸学部キャンパス内にある与謝野晶子の歌碑の碑文は石飛氏の筆によるもの。
 石飛氏は北海道生まれ。東京学芸大学書道科卒業後、千葉県立松戸高等学校などで教員を務めた。1988年、89年日展特選連続受賞。日展審査員、NHKテレビ「趣味悠々」講師などを務めた。日展会員、全日本書道連盟常務理事、毎日書道会理事、創玄書道会理事長。2011年、第53回毎日芸術賞を受賞した。
 富津の地酒・和蔵酒蔵は、基本に忠実、手間暇を惜しまないをモットーに、伝統の技術に裏付けられながらも、自己主張しすぎず食事に調和する包容力のある懐の深い酒を造り続ける蔵。「聖泉 純米 松戸宿」は「松戸を愛し、松戸を誇りに思える」という思いに寄り添える酒でありたいと願っているという。柏産「ふさこがね」を100%使用。やわらかなお米の旨みが料理の味わいを引き立てる淡麗タイプの純米酒だという。
 御宿の地酒・岩瀬酒造は日本酒通に根強い人気がある伝統製法「山廃仕込」と長期熟成の「古酒」にこだわりを持つ蔵。創業は享保8年(1723)と伝えられ、大正時代より本格的に酒造りに力を入れた。1947年、岩の井は「ザ・ベスト・オブ・サケ・アワード・イン・ジャパン」を受賞し、それ以来、多くの酒好きやセレブに愛用されているという。その中には、ボトルをフランスに送り返すことを要請したジャック・シラク元フランス首相、および持ち帰ったロナルド・レーガン元大統領も含まれる。 2016年、岩の井は世界的に有名なワイン評論家のロバート・パーカーによって、日本で一流の格付けの高い酒として認められた。
 和蔵酒造「聖泉 純米 松戸宿」、岩瀬酒造「岩の井 純米 まつど宿」についての問い合わせは、☎047・491・5481千葉県酒類販売㈱京葉支店の太田支店長まで。
 第18回目となる同フェアは3月21、22日午前11時から午後5時まで松戸観光案内所2階で開催される。テーマは「千葉の春酒」。問い合わせは、☎047・703・1100松戸観光案内所。

和蔵酒造「聖泉 純米 松戸宿」(左)と岩瀬酒造「岩の井 純米 まつど宿」

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