チューニング 2019年12月15日

 紙面でも触れたが、松戸市に夜間中学校をつくる市民の会の元代表、藤田恭平さんが3月12日に亡くなられた。藤田さんは毎日新聞の元記者で、取材を通して勉強もさせていただいた▼1月21日には㈱吉岡建設工業の代表取締役会長で、昭和の杜博物館をつくられた吉岡光夫さんが亡くなられた。読者から参加者を募って「昭和をめぐるバスツアー」を開催したことがある。市民劇団の石上瑠美子さんをバスガイドに、昭和の杜、昭和ロマン館、元禄まつど村、ダガシヤダイチャンという市内の私設博物館的名所をめぐった▼事前に、それぞれの主宰者にインタビューした。吉岡さんの少年から青春時代のお話は、笑いが絶えなかった。なるほど、やんちゃ坊主がそのまま大人になったような印象はここから来るのか、と納得した。少年時代の夢が昭和の杜として結実したのだ▼9月14日に亡くなられた杉浦孝夫さんは㈱富井の代表取締役で、松戸市観光協会の会長を務められていた。松戸銘菓ピーナッツサブレーを苦労の末につくられた。「松戸よみうり」を気に入ってくださり、私的にお酒に誘っていただいて、励ましていただいたこともある▼お三人とも「また飲みましょう」の約束は果たされぬまま。心よりご冥福をお祈りいたします。

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