4月30日 脱化石エネルギー

日経夕刊追想録にかつてのサウジアラビア石油相アハマド・ザキ・ヤマニが去る2月に90歳で亡くなったとありました。73年の第一次石油危機の時「ヤマニ石油相」と名前が頻繁に出ていたのを思い出します。記事はその彼が20年以上前に言った「石器時代は石がなくなったから終わったのではない」を、本質を突く言葉は時間とともに価値を増すと書きます。石油依存からの脱却に世界がカジを切る時代にこそ重く響くとも。石器時代を終わらせたのは青銅器や鉄器などの新しい技術だった。石油も同じ。世界中が脱炭素、脱化石エネルギーという潮流の中、中東でもその対応が大きく分かれており世界有数の天然ガス産出国カタールでは大規模な太陽光発電プロジェクトを立ち上げ代替エネルギー確保に足を踏み入れているがサウジアラビアのようになかなか石油依存から脱却できない国もある。石油全盛時代のキーマンだったヤマニ氏は向こうで何を思っているのだろうか。