5月19日 ベニウツギ

我が家のベニウツギが満開です。この花、とにかく強い。植えてもう10年くらいなると思いますがしっかり枝を張るので毎年かなり乱暴に剪定しているのですがお構いなしに枝を伸ばします。葉は少々薄汚く花は本当に紅色でやや大きめのロート型というのでしょうか、「きれい、美しい」とはお世辞にもいえません。ではなぜ狭い庭にこの花を?なんですが実は「奥の細道」の道中、白河の関で芭蕉同行の曾良が作った「卯の花をかざしに関の晴着かな」という句にとてもいい印象を持ったのです。この関所を通るとき古人は衣装を改めたと伝わるがそんな衣装がないのでせめて関所の卯の花を髪に挿し、晴れ着の代わりにして関をこえようとしゃれたのですね。今時分ちょっとした山に入ると目につく緑一色の中の白い小さな花、私はそのイメージだったのですが少々ハズレ。実際のところいい年をしたおっさんが薄い髪(?)のどのあたりに挿したのか想像は出来ませんが。。