5月19日 がん死亡者増

日経夕刊に東大特任教授の中川恵一氏が「がん社会を診る」というコラムを担当していますが今日の内容は考えさせられた。昨年の国内の死亡者数は前年より9000人以上減った。死亡数は高齢化により年2万人程度増えていたので平年より3万人近く減少したことになる。マスク着用や手洗いなど新型コロナ対策でコロナ以外の肺炎やインフルエンザによる死亡数が大きく減少したためだろう、またコロナによる死亡数は3,500人で、心筋梗塞や脳梗塞などの他、不慮の事故も減っておりコロナ対策や在宅勤務などによる死亡数の減少幅のほうが大きかったことになる。ところが厚労省の発表では昨年10月までのデータでがんによる死亡数が増えている。国立がんセンターの予測では対前年比ー900人だったのに。この大きな理由はコロナを恐れるあまりの「自粛」だという。検診や受診の自粛は進行がんを増やし長期的には死亡数の増加につながる大きな問題だといいます。