2月17日 うどん考

先日テレビを見ていたら日本在住の外国人数百人でおいしいファストフードの店を選ぶ番組がありその上位に丸亀製麺が入っていました。何となくうどんは日本人のものみたいな偏見がありましたので少々びっくりしました。ところでこの丸亀製麺の本社は神戸で確か四国丸亀とは縁がなかったように記憶していますが今や「讃岐うどん」で日本を席巻しその名を国内のみならず世界に知らしめるのに大貢献しています。しかしうどんの名物は全国にあります。例えば乾麺では水沢うどん、稲庭うどん、能古うどん(多分これはものすごいローカルなので知る人ぞ知る福岡の味)、生麺の名店は上げればきりがないほど全国にあります。かつて赴任したことがある博多には「かろのうろんや」というのが川端通りにありました。麺は黄色く少し太目でコシがあり出汁は昆布。さらに出汁を取った後の昆布の漬物。絶品でした。名優宇野重吉のご愛用店だったようですが今でもあるのかしら。

4月23日 うどん考

私は結構うどんが好きでよく食べるのですが一般的な関東のうどんの醤油だしはいけません。関東勤務になって初めて食べたうどんの汁が真っ黒でびっくりしました。うどんの汁は透き通っているものだと信じて疑わなかったのですから。最近は醤油味でないうどんも食べられるようになり麺は固いほうがとか柔らくなくっちゃとか好みはあるようですが私は拘りません。ただ、汁は透明でなければいけません。うどんの汁はこんぶとかつおの割合が大事で私は昆布の味が勝っている方が好みです。このうどんのルーツは空海が持ってきたのだという説があるようですが今朝の日経に室町から江戸にかけて朝鮮半島から伝わった麺料理がうどんの原型だったという香川の製麺機メーカー社長の説を紹介していました。世に空海伝説は一杯ありますのでそれを覆すこともないとは思いますが「お説拝聴」といったところです。私はただおいしいうどんがたべられればそれで結構なのですが。