5月21日 面白い坊さん

日経夕刊「人間発見」に紹介されている全日本仏教界理事長戸松義晴氏がおもしろい。この方は東京タワー下の心光院という寺の住職です。坊主になる気はなかったようで4大卒後仏教系院さらにハーバード大の神学院に行ったという経歴も変わっていますが考え言動が素晴らしい。AIは個人の多様性に対応できるが仏教も絶対的な正義を目指すのではなく一人一人が悟りを開くのを理想とするので相性がいい、極端な話AIが悩める個人を救うのなら寺も坊さんもいなくていいとも。元々仏教の考え方は、檀家との組織的な関係でやってきたお寺とは相性が悪いので「お寺離れ」は加速しても「仏教離れ」は起きないという。自分が看取られる立場だったら死んだ後に知らない人が来て経を読んでくれてもあまり意味はないとも。宗教は生きている人の為にこそ役立つべきで若い僧たちが地域の問題に向き合い檀家ではない住民とも新しい関係を築いていけばお寺は生き残れるという。