5月18日 奥の細道行

今から332年前の5月16日(旧暦3月27日)芭蕉は当時住んでいた深川から船で奥の細道の旅に出ました。日光、奥州から日本海側に出て大垣までの150日、5か月間、約2,400kmという長旅です。その間上陸地千住での「行く春や鳥啼き魚の目は泪」から最終到着地大垣での「蛤のふたみに別れ行く秋ぞ」まで50句ほどを交えた日本でも屈指の創作紀行文「奥の細道」を書いたのですね。平泉に至るころまでは古くからの歌枕あるいは西行の足跡を追った旅だったようですが段々「かるみ」の境地に入っていき彼の創作活動の大きな転換点となりました。奥の細道の序文は学校でも暗唱させられた記憶がありますが当時はまったく彼の凄さには気付いてなくましてや旅に出る彼の覚悟の程も分かっていませんでした。年を経色んな人が奥の細道について書いてあるのを読みさらに稀代の芭蕉専科長谷川櫂に出会ってから芭蕉の素晴らしさに引きずり込まれました。