2月10日 版画贋作事件

先日平山郁夫、東山魁夷、片岡球子の贋作版画が大手デパートで売られていたことが発覚しました。大阪の画商が作家の了解を取らずに勝手に奈良の工房に制作依頼しデパートに卸していたようです。09年から始まり10作品、70点以上、売り上げで5,000万円以上とかなり大きな事件になっています。これら三作家はいずれも日本を代表する画家たちで私は東山魁夷のグリーンを基調にした抽象風景画が大好きで美術館や展覧会にも何回か行っています。片岡球子はとても大胆な構図と色使いで特に富士山の絵は迫力があります。平山郁夫はシルクロードの連作で有名ですね。版画には必ず3/25といった作品番号が書いてあるのですがそれも偽装したのでしょうね。画商の風上にも置けない悪質な犯罪ですし奈良の工房は不正に加担はしていないといってるようですが少々疑わしいのですが。デパート担当者の鑑識眼も危ないですね。なんとも不愉快極まりない事件です。