12月15日 討ち入り考

昨日は赤穂浪士討ち入りの日。といっても最近では新聞の片隅にも載らないもはや死後なのかもしれませんが、面白い俳句を見つけましたのでご紹介します。「熱燗や討入りおりた者同志:川崎展宏」です。事件が起きたとき大石内蔵助についていこうとした家来が何人いたか知りませんが一人減り二人減りしたことは間違いないでしょう。上の句はそんな人たちの会話なのでしょう。江戸中を熱狂させた英雄となり切腹した方がよかったのかあるいはて生涯を全うした方がよかったのか。世間がまだ討ち入り熱に浮かされている頃、途中で抜けた者同志がひそひそと一杯飲み屋で話しているのでしょう。サラリーマンの世界でも同じようなことが結構あります。「あいつだけは付いてくると思ったのに」と腹心の部下だと思っていた人がクーデターに参加しなかったとか株主総会で絶対に再選されると思っていたら実はまったく逆の筋書きが出来ていたとか。ここは絶対に熱燗ですね。