2月10日 暖炉

今朝通勤途中、毎日通る家で薪が燃える匂いがしました。この家は最近帰宅途中でも同じ匂いがするのですが時々うっすらと煙が立つのも見えます。今どき珍しい暖炉があるのですね。屋根には立派な煙突もあります。寒い時に暖炉というのはとてもロマンティックな雰囲気ですが私はこの匂いでふっと小さい頃母親の手伝いでかまどの番をしていたことを思い出しました。すっかり電気炊飯器に代わってしまいそんな時代があったことすら知らない人がほとんどでしょうが実家では私がごくごく小さい頃、この記憶すらも定かではない頃かまどでご飯を炊いていました。「はじめちょろちょろなかぱっぱ」というあれです。勿論そんな火加減が出来るわけもないので寒さ凌ぎなのか母親のそばに居たいだけだったのか、かまどのそばにいる私を思い浮かべるともう亡くなって13年になる母親の若かりし頃が眼前に出てきました。匂いは一瞬にして数十年前の出来事を蘇らせてくれます。