1月27日 徳勝龍優勝

「やはらかに人分けゆくや勝角力:几董」昨日大相撲で幕尻の徳勝龍が優勝しました。大関貴景勝を寄り切った瞬間顔をくしゃくしゃにし泣き顔に。そして付け人や部屋関係者大勢が待ち受けている花道を引き上げるときにはもう手で顔を拭いこの句の様にやはらかではありませんでしたがこちらにもその感激が伝わってくるようなとてもいい光景でした。何しろ幕内の一番下、しかもいくら横綱が二人とも休場しているとはいえこのところ十両と幕内を上下している力士が優勝したのですから驚きです。インタビューでは笑顔で「自分なんかが優勝していいのでしょうか」と本人もびっくりのコメントでしたが学生時代の恩師が場所中に急逝しそのことを聞かれると辺りを憚らずの泣き顔になりました。圧倒的に強い横綱白鵬の力に陰りが見えてきており若い力士の台頭が待たれますが一方で引退した元横綱稀勢の里と同期という33歳の力士が優勝というのも相撲の面白さなのかもしれませんね。