千葉県中学校男子駅伝大会
松戸六中が3位
古ヶ崎7位、常盤平8位

 第74回千葉県中学校男子駅伝大会と第38回千葉県中学校女子駅伝大会が4日、県立柏の葉公園総合競技場を発着とする同公園内周回コースで行われ、男子では常盤松(流山市)が優勝。12月17日に滋賀県で行われる第31回全国中学校駅伝大会への出場権を手にした。3位には松戸市立第六中学が入り、5位以上に与えられる第32回関東中学校駅伝競走大会への出場権を手にした。同大会は12月3日に県大会と同コースで行われる。古ヶ崎は7位、常盤平は8位入賞を果たした。女子は有秋(市原市)が優勝。常盤平が7位入賞。河原塚は9位で惜しくも入賞(8位以内)を逃した。【戸田 照朗】

6区の終盤、流山南部、我孫子、野田南部と3位を争う松戸六中のアンカー清水康佑選手(左から2人目)

 男子は6区間、18・54キロ(1区3・14キロ、2~6区3・08キロ)で行われ、県内各地区の代表70校が出場した。常盤松が56分44秒で優勝。2位には久寺家(我孫子市・57分13秒)、3位には我孫子、野田南部、流山南部との激しい3位争いを制した松戸六中(57分26秒)が入った。松戸市の代表5校のうち、古ヶ崎は7位入賞、常盤平は8位入賞。小金南は13位、河原塚は36位だった。
 前半は先月21日に行われた東葛駅伝(第75回東葛飾地方中学校駅伝競走大会)で優勝した我孫子がリード。4区で常盤松が逆転すると、徐々に後続との差を広げ、優勝した。
 松戸六中は1区宮後佳永選手(2年)が区間19位でスタート。2区坂本明駿選手(3年)が区間16位の走りで2つ順位を上げて17位。3区の中村碧吹選手(2年)は区間5位の走りで7人を抜いて10位まで押し上げた。4区坪沼尚都選手(3年)は区間6位の走りで1つ順位を上げて9位。5区の向井悠将選手(同)は区間2位の走りで4位まで順位を上げた。6区アンカーの清水康佑選手(同)は、我孫子、野田南部、流山南部の3校と並走。最後は振り切って、区間7位の走りで激しい3位争いを制した。総合タイムは57分26秒。4位の我孫子とはわずか1秒差。5位の野田南部とは4秒差、6位の流山南部とは14秒の差だった。
 清水選手は東葛駅伝の後、県駅伝では関東駅伝出場圏内の5位以内が目標だと話していた。結果はそれを上回る3位。松戸六中の選手は、区間順位は違うが、全員が9分30秒台で走り、安定していた。
清水選手は、「みんなが先生が立てた作戦どうりに走ってきてくれて、最後僕が上げて閉めることができたので、よかったと思います。3位と4位では全然違うと思ったので、最後ふり絞って走ることができました。2年生まではいい順位ではなかったですが、最後はみんなの気持ちが一つになって、いい順位がとれました。関東駅伝では5位以内をとりたいと思います」と話した。
 山本真監督は「子どもたちの目標が関東大会出場だったので、力を出し切ったレースだったと思います。ブレーキをする子が一人もなく、一人ひとりがベストを出せた結果。全てがうまくつながったレースだったと思います。だれがどこを走ってもある程度のタイムで走るので、突出した力のある選手がいるわけではないが、総合力が強みだと思っています。前半いかに上位にいられるかがポイントで、ほかのチームが落ちてくるところで引き上げていくというのが作戦だった。それを見事に子どもたちがレースとして表現してくれた。関東大会に向けて、3年生がまた1か月練習できるので、そのまま練習ができる喜びをみんなで分かち合いながら、最後、満足いく終わり方ができたら。来年度に向けても、このチームをベースに力をつけた六中を見せられたらいいと思います。みんなで協力して仲の良いチームをつくっていきたい」と話していた。
 7位に入賞した古ヶ崎は、1区の姉尾海俐選手(3年)が9分8秒の区間5位。4区の持田泰宏選手(同)は9分10秒の区間賞で、一時順位を2位にまで上げた。
 田中輝充監督によると持田選手は今夏800メートルで関東、全国大会に出場。1年時の関東駅伝ではアンカーを任され、昨年の関東駅伝では3区区間賞。「うちの大黒柱です」と話す。

区間賞を獲得した古ヶ崎4区の持田泰宏選手

 持田泰宏選手は「前半飛ばしすぎて、中盤落ちすぎてしまったかなと思う。最後の年に関東に行けなかったのは悔しいですが、出し切れたと思う。この悔しい気持ちを糧に今後の大会や駅伝にがんばっていきたい」と話した。
 8位に入賞した常盤平は3区の千葉希選手(2年)が9分27秒の区間2位の走りで9人を抜いて9位まで順位を上げると、4区の矢吹優真選手(同)が9分25秒の区間5位の走りで、6位まで順位を上げた。
 1区を走った薮﨑一心選手(同)は、3000メートルで全国大会に出場している。「僕が出遅れてしまって(区間26位)、心配だったんですけど、後半の区間の仲間がいいタイム、いい順位でもってきてくれて、関東大会まではいかなかったですが、入賞できたのはよかったです。ほぼ2年生主体のチームだったので、来年は市内新人駅伝から県駅伝まで、優勝ねらってがんばりたい」と話した。

松戸六中男子駅伝チーム

古ヶ崎中男子駅伝チーム

常盤平中男子駅伝チーム

千葉県中学校女子駅伝大会 常盤平が7位入賞
 女子は5区間、12・49キロ(1区3・14キロ、2~4区2・09キロ、5区3・08キロ)で行われ、県内各地区の代表68校が出場した。レースは、1区3位でスタートした有秋が2区から4区まで3人連続で区間賞を獲得し、独走で優勝した。タイムは42分59秒。2位は小見川(香取市)、3位には富津が入った。松戸市の代表5校のうち、常盤平が44分31秒で7位入賞。河原塚が9位、六中が29位、六実が32位、一中が46位だった。
 常盤平は1区の折戸千華選手(3年)が25位でスタート。2区の増田ゆのか選手(1年)が7分03秒の区間3位で8位に浮上。3区の平野柚葉選手(3年)は7分27秒の区間4位で7位に上げ、4区の大宮司結亜選手(2年)は7分29秒の区間2位で6位まで上げた。アンカー5区の木村花選手(2年)は区間22位だったが、7位でゴールした。
 1区を走った折戸選手は「私が15番から20番で来るというのが目標だったんですけど、ラストスパートをあまりかけられなくて、あまりいい順位で渡せなかった。2区の1年生ががんばってくれて、そこで順位を上げてくれて、後の3人も今まで積み上げてきたものを全部出し切ってくれた。目標の順位(1位)ではなかったが、みんな楽しく走れたのでよかった。学年関係なく切磋琢磨してがんばっていて、笑顔が絶えないチーム。いい選手がそろっているので、来年も上を目指してがんばってほしい」と話した。
 野口千佳子監督は「昨年まで2連覇していた5人の先輩たちがみんな卒業してしまって、一人も残っていない状態だった。新チームになった時、自分たちも全国を目指したいという目標を立てていたが、最初は厳しいと思った。ここまで努力を積み重ねて、全国を目指せるチームになれたことは、本当によくがんばったと思います」と話した。

2区で快走を見せた常盤平の増田ゆのか選手(左)

7位に入賞した常盤平中女子駅伝チーム

 

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