松戸市民はラーメン、パン好き!?
市が「くらしに関するアンケート調査」
松戸市がこのほど市民を対象に「くらしに関するアンケート調査」を行った。期間は昨年12月9日から16日まで、インターネットによる調査で、松戸市在住の10代~80代の男女546人が対象。
総務省家計調査によると、松戸市が立地する千葉県は、関東で小麦消費量トップ3に入る地(令和元年)。中でも松戸市はラーメン・つけ麺激戦区としてラーメン好きの間では知られている。今回のアンケート調査でも、「松戸の街の香り」として、「ラーメンの香り」という回答や、松戸は「ラーメンの街」や「つけ麺の街」と答える人も多く見られたという。さらに、最近はパン屋の出店が相次ぎ、「ラーメン・つけ麺の街」松戸に、パンが新勢力として登場してきている。今回のアンケート調査でも、松戸市民の「麺好き」「パン好き」があらわれていた。
好きな粉もの食品は、ラーメンが76・9%、次いでパンが68・5%という結果に。パスタ、うどん、そばと続く。全体的に高い数値で松戸市民の「粉もの」好きがあらわれている。
麺類・パンを食べる頻度の設問では、週に3日以上麺類を食べると答えた人は合計52・9%、パンは合計74・9%だった。農林水産省の全国調査では、麺類を食べるのは週に平均2・7回、パンは4・4回(平成26年度)。 松戸市民は特に麺類に平均以上に親しんでいると思われる。
麺類、パンの月の平均消費金額をたずねる設問では、月に2001円以上、麺類に消費しているという人は48・3%、パンは43・8%だった。麺類に関しては、麺類の1か月の消費金額の全国平均1716・8円より、50%近くの人が超えていることになる(総務省家計調査2020年1世帯〈2人以上の世帯〉当たり年間の品目別支出金額、購入数量及び平均価格より算出)。
松戸の香りは「自然」「ラーメン」
松戸の街の香りについての設問では、「自然」の香りが24・7%、 次いで「ラーメン」が21・1%だった。松戸市は都心から20キロ圏内にありながら、公園をはじめ緑が多く、県境を流れる江戸川河川敷にも自然がたくさん残っている。松戸市民にとって花や木、水の香りは身近な存在と言えそうだ。
また、市内にラーメン・つけ麺店が多くあるため、街を歩くとスープの香りが感じられるのも、松戸市ならではかもしれない。パン店、カフェなどが近年増えてきているため、「パン」や「コーヒー」の香りという回答もあった。
松戸市にある学校の特色についての設問では、スポーツでは野球、 音楽分野では合唱や吹奏楽での強豪校の活躍が松戸市民にも認知されている様子がうかがえる。
直近の5年間での松戸の新しい動きについての設問では、ラーメン店やパン店、カフェやおしゃれなお店といった新店が増加してきている様子がわかる。松戸に新しいお店がオープンしているのは、都心から近いベッドタウンというほか、松戸市民が感じている「新しいものを受け入れやすい」気質とも関係しているのかもしれない。また、地産地消の取り組みや子育て支援の充実などを挙げる人も多くいた。
「あなたが松戸といえば何を思い浮かべますか」という設問を自由回答できいたところ、歌にもなった「矢切の渡し」や、国の重要文化財にも指定されている「戸定邸」など有名スポットが多く寄せられた。また、千葉県ナンバー1の産出額(平成17年度)を誇る松戸産「ねぎ」の中でも矢切地区で栽培されているブランドねぎ「矢切ねぎ」や、「二十世紀梨」の発祥の地など、特産品についての記述も数多く見られたという。なかでも最も多かったのが「ラーメン店」だった。