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2021年3月28日

恩本良江さんの作品

10年前に思いめぐらせ黙祷
 10年前の3月11日午後2時46分頃、自宅から徒歩15分程の倉庫で片付け、掃除をしていた。鉄筋造りの建物なので、建物の中ではじめは風が随分強いわねと思っていたが、シャッターが今までにないガタガタと音を立て始めたので、これはおかしいと、外に出てみると隣の工場の方たちが外に出て、ラジオを囲んで、地震だ、地震だと言いながら固まっていた。
 地面に真っすぐに立っていられない。とにかく、自宅に帰ろう。何かに捕まらないと立っていられない揺れのなか、何とか自宅にたどり着いた。その頃は揺れがだいぶ収まってきた。
 玄関のドアを開け放ち、逃げ口を作って中に入った。玄関からすぐの和室は、仏壇が畳に打ちつけられ、仏壇も和室も線香立の灰で覆われ、キッチンの上段の観音開きの戸が全開で、食器類が割れて床一面に散乱していて、二階に上がると本箱が倒れて本が散乱していた。
 この有様に一瞬呆然としたが、かたずけながら家族や親せきに連絡を取らねばと…。
 10年前のことへ思いめぐらしながら、2021年3月11日午後2時46分、黙祷。(松戸在住)

「イースター」ご存知ですか?
 「イースター」という行事をご存知でしょうか?
 イースターとは、イエス・キリストが処刑された3日後に復活したことを祝うお祭りで、日本語に訳すと「復活祭」。キリスト教では、クリスマスとならぶ重要な行事です。クリスマスと同様に、家族でご馳走を食べてお祝いをして過ごします。
 イースターの日にちは、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日と決められていて、今年は4月4日になります。
 イースターといえば、卵。キリスト教において卵は生命の誕生を意味し、復活の象徴とされています。なので、卵を使った料理は欠かせません。
 イースターの定番料理に、デビルドエッグがあります。ゆで卵にひと手間加えた料理で、ゆで卵を半分に切って、黄身を取り出し、マヨネーズ、塩コショウ、ピクルスなどを混ぜ合わせ、白身につめ、パプリカパウダーやパセリなどを振りかけたら出来上がり。
 ピクルスの代わりに、アボカドやハム、コーン、スモークサーモンなどお好きな具を混ぜても美味しいです。
 卵を使うのは料理だけではありません。
 中身を抜いた卵や、ゆで卵の殻に色を塗るなどして飾り付けたものをイースターエッグといい、部屋に飾ったり、家の中や庭に隠してみんなで探す、卵探しゲーム(エッグハント)などに使ったりします。
 卵のほか、イースターの飾り付けにはウサギも欠かせません。イースターバニーと呼ばれ、子どもをたくさん生むウサギは繁栄や豊穣の象徴とされています。
 また、復活祭に卵を運んでくるという言い伝えも。
 まだまだ日本では馴染みのないイースターですが、数年前からテーマパークで取り上げられるようになり、季節のイベントとして楽しむ人も増えているようです。
 ちなみに、モアイ像で有名なイースター島は、1722年にオランダ海軍が島を発見した日がイースターだったことから名づけられました。
 カラフルでかわいい卵やウサギは見ているだけで楽しい気分になります。わたしも今年は新しい卵料理に挑戦してみたいと思います。(稔台・てのり)

松戸へ来て気になった二つの事
 松戸市に引っ越してきた直後、気になった事が二つありました。
一つは「江戸以前の江戸川はどうなっていたのだろうか?」。調べてみました。
 「坂東太郎と呼ばれていた利根川」は、もともとは東京湾に流れていたのですね。
 それを「関宿」から銚子方向に、流れを変えたのでした。そして関宿から東京湾への流れを、「江戸川」にしたのです。徳川家康が土木技術者・伊奈忠次に命じ、川を作り直したのです。「江戸川はもと利根川」だったんですねえ。
 もう一つは「南総里見八犬伝」です。先ずは、題名の南総とは上総の異称と知りました。江戸時代の滝沢馬琴の長編小説は、息子のお嫁さんの協力で、28年もかけて刊行した作品です。
 伏姫と霊玉「仁義礼智忠信孝悌(じんぎれいちちゅうしんこうてい)」を持つ八犬士の東映映画は、幼い頃公民館でワクワクして観ました。そのゆかりの地が市川市の里見公園であり、国府台の高台には、夜泣き石・里見群亡の碑等が建てられています。
 千葉県の歴史として、「江戸川」「南総里見八犬伝」「滝沢馬琴」も、松戸市民にも知ってほしいキーワードですね。(千葉は一番 77)

専大松戸高校の活躍に期待
 春の全国選抜高校野球に、地元の専修大学松戸高校の甲子園出場が決まりました。松戸の住民にとって長年の夢が叶い、いまから今年の10大ニュースにと思っています。
 コロナ禍において、選手一人ひとり専用のヘルメットを準備し、感染対策に取り組んでいるとニュースに取り上げられていました。ちょっとしたことが周りの方々に好印象をもたらし、選手全員がモチベーションアップで俄然やる気ある戦いを見せてくれることと期待しています。
 どちらかと言うと、ニュースでは松戸のイメージは暗くあまりよくない事件が多く報道されていますが、専松の活躍により全国へ松戸の名前を高らかにアピールしてほしいと思います。
 専大松戸高校の活躍期待しています。(胡録台・球児)

普通の普段の生活環境に!
 スーパーマーケットへ行く機会が増えて、出来るだけ密を避けて時間をずらして人の少ないときに買いに行くようにしています。
 人によっては品物を散々触ったり、レジの時にマスクをされていない人もいます。コロナ禍時代、ルールを守って楽しく買い物することを期待しています。
 ワクチン接種により今以上感染者が増えないことを切に願っています。特に医療従事者の方々が困難を乗り越えていかれることを期待しています。
 季節も春です。桜もあちこちで咲きはじめています。桜祭りも今年は我慢ですが、来年こそコロナという言葉が風とともに消えて、普通の普段の生活環境になることを祈っています。
(胡録台・買い物)

お花見にまつわるおもいで
 コロナ禍のなか、春の訪れとともに桜の季節を迎えます。今年も自粛のお花見になるのでしょうか。賑わったらいいですね。
 お花見といえば、わたしが小学生の頃のお花見にまつわる思い出があります。
 過ぎし春の一日、父がわたしと妹を浅草の隅田公園へお花見に連れていってくれました。桜は満開で、木から木へピンクの霞が続き、枝には俳句の短冊が掛かっていて子ども心にも「風流」を覚えました。この日の公園のお花見はさほど混雑もなく、ゆっくりと花の下を散策できました。
 お花見を終えて帰りに食事へ。浅草雷門近くの普段、父が行きつけの小料理屋へ寄りました。古びた小さめの食事処でした。小座敷に上ると仲居のおばさんが出てきて、「あら、いらっしゃい!」と言って、父とわたしたちを暫く見比べていました。父は風采の上がらない強面の方なのです。それなのに、かわいい女の子がキレイな花の刺繍で飾ったワンピースを着て座っていたので(いつもかわいいとは言われた)驚いたようです。そして「この子旦那さんの子」と父に聞きました。父はどちらかと言うと照れ屋なので、ただニヤニヤ2人を見ながら「隣の大工の子」と答えました。わたしはお腹の中で「何をでたらめ言う」と不満でした。
 やがて料理が運ばれてきて、お皿や小鉢に盛られた料理でお膳がいっぱいになりました。父は和食定食を注文していました。
 早速、箸を取って、最初に小鉢の物を食べてみると「おいしい!」と思わず言ってしまうほどとても気に入りました。父に「これは何?」と聞くと、「芋茎(ずいき)の三倍酢だよ」と教えてくれて、それはグニャとした食感なのに、酢と味噌と砂糖とが溶け合って、わたしには珍味でした。
 その後は、家で母に作ってもらって食膳にのぼるようになりましたが、素朴な味で血液がきれいになるようで体の芯がスッキリする気がしました。正に、この野菜は自然食品といえる健康料理でした。
 調理法は簡単です。芋茎とは芋殻で里芋の赤い茎の部分です。茹でてから少し絞って5~6cmに切って、酢と味噌と砂糖で和えると出来上がりです。調味料の分量はお好みで。そこに山椒を少々振りかけたら最高ですね。白いご飯にぴったりです。
 いま、芋茎は八百屋さんにもスーパーの売場にもあまり見かけませんが、注文して求めたことがあります。最近では、家庭菜園の畑で赤い里芋を育てている人を見かけました。
 父が言った「隣の大工の子」は、このような健康に良い料理のおかげでキレイなお肌の娘に育ったようです。
 烏滸(おこ)がましいですね…。(小金原・小倉芳子)

議員減らして研究費工面を
 中国の「千人計画」に関する記事を読売新聞で目にし、以前、物理と数学で千葉大学に飛び級を果たした一人の男性のその後を追った特集記事を思い出した。
 男性は研究職に就くが生活面はギリギリの毎日で、非常勤講師等のアルバイトを掛け持ちしながら食費を切り詰め、とうとうやむを得ずトレーラーの運転手に転職。ようやく妻子を養える余裕ができたそうだ。
 中国では生活面も含め破格の待遇で研究に専念できる。故に日本からもすでに数十人の研究者が中国に流れている。現在の中国の国策のもと、海外からの優秀な頭脳、技術がどのように利用されていくのか、考えると恐ろしい。国会議員の総数を半分に減らし、その分で研究者たちが安心して研究に専念できるように工面していただきたい。
 居眠りや私的な読書に国会を使ってほしくはない。賄賂を渡したり受け取ったりする腐った国会議員のために税金が使われるのは許しがたい。
 ちなみに日本の国会議員数は717人。大国のアメリカよりも182人も多い。
(二ツ木・石井裕子)

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