わたしのページ(読者投稿)2020年12月20日

コーヒーママさんの作品

逆時計回りで新しい発見が
 わたしは週3日ほど、家の付近を「ひとり散歩」します。往復30分、「時計回り」です。
 そして、帰宅後は簡単な「ひとり体操」をします。体を左右に曲げたり、バンザイをしたり、片足立ちをしたり、最後はアキレス腱や肩甲骨を伸ばします。30分間ですから、散歩と合わせ計1時間です。
 今秋のある日、いつもと違う「逆・時計回り」をしてみました。すると途中で「古民家のカフェ」を見つけました。
 南寄りの解放された門を入ると、大きな母屋がありました。大正時代の民家で、しっとりとして趣のある落ち着いた建物でした。100年を経ているそうです。母屋の周りには山茶花はじめ落葉樹・常緑樹がほどよく配置されています。
 母屋ではその日、野菜サラダとパスタの「農家のお店の日」でした。一枚の大きな窓からは、広い和室の内部が見えました。畳敷きのお部屋の柱・梁は素朴で黒光りしていました。わたしの目的のカフェはその母屋の奥にありました。
 御蔵を改造した「御蔵カフェ」でした。床と壁は板張りで、絵画の小品が数点展示されていました。テーブルも椅子も自然木の手作り感があって、心地よさを感じました。一杯のコーヒーを頂きながら、昔ながらの御蔵の空気に浸りました。散歩の途中の一服、「これもいいものだ」と思った瞬間でした。
 たまにはいつも通りでなく、敢えて「逆 時計回り」をしてみるのもいいですね。
 何か違う新しい発見が見つかるかもしれません。(花は一番 77)

杉本洋子(上本郷)

Mさん今後もよろしくお願いします
 一年前の事です。ひょんなきっかけから、共に自力で母親を介護しているMさんという女性の存在を知りました。わたしは、Mさんとどうしても連絡を取りたいと思い、ある方を介しての文通が始まりました。
 が、間もなくMさんのお母様が逝去され、このコロナ禍の中、葬儀や納骨、事務手続きなどが遅延されている現状を知り、Mさんもわたしも愕然としたうやむやな一年間を過ごしたのです。
 最近になって、Mさんからやっと、一周忌の法要ならびに納骨を済ませる事が出来た知らせに、心から安堵する事が出来ました。
 そして、Mさんの一年間のご苦労並びに心労を想い、わたしは涙が止まりませんでした。
 わたしの母親は現在91歳です。10年前から自宅療養中です。事あるごとに、Mさんからアドバイスをいただきながら生活しております。
 そんなわたしがMさんへ出来る事は、「一年間お疲れさまでした。お母様も大変喜ばれていますよ」と手紙をしたためる事くらいですが…。Mさん、今後ともよろしくお願いしますね。(常盤平・曖昧模糊)
厚めのマスクで買い出しへ
 コロナが第三波に入ったというニュースを見て、夏の頃より厚めのマスクで食料品の買い出しに行く。
 ここのスーパーも開店前から客が並んでいる。ご夫婦、お一人様と思われる高齢の男性、女性が多く見られる。
 葉付きの大根が美味しそうなので一本カゴに入れる。葉が新鮮で、柔らかそう。軽く湯がいて細かく刻み、ごま油で炒めてしょうゆ味もいいなと考えながら、買物メモに目をやる。
 わたしの2~3人後に初老の男性が電動シルバーカートに乗っているのが見えた。レジを済ませ通路に出ようとしてキョロキョロしている。通路は人やカゴを乗せた台車があり、通れるところを探しているようなので台車を避けて「どうぞ」と声を掛けると「ありがとう」と言って出口の方に向かい、サービスカウンターで店員さんが購入した品物を袋に入れて手渡しているのが見えた。
 また、長い横断歩道を走っているのを見かけ、渡り切るまで目を離せなかったこともある。
 どれ程の時速なのか、歩くのとそんなに変わらないように見えた。超高齢化社会にこういう交通手段も増えてくるのだろう。
 スーパーなどお店側も、電動シニアカートに合った通路、段差を考えなければいけないなどの問題が出てくるのでは。また、歩道を走るときはもっと広い歩道が良いのでは、などと思いながら帰路についた。(常盤平・松戸住民)
人との交流、早く以前のように
 コロナウィルスが蔓延している状況ですので、今年はマンションの理事会も三密を避けるため電磁的方法(電子メール)で行い、防災委員会も委員会・議事録を書面並びに電磁的方法で行いました。
防火・防災訓練も中止、12月恒例のクリスマス会も中止しました。
 懇親会・クリスマス会はコミュニティ形成に寄与してきましたが、人との接触が少なくなるのは寂しいものです。
 幸いにも英会話のサークル活動は再開しましたが、人数・授業時間も少なくなり元に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。
 また、サークルもマンション同様、高齢化しました。高齢者が多いせいか、サークル活動は勉強するためと言うよりは、むしろ人との交流のためのようです。
 人との交流が、早く以前のように自由にできるようになることを祈っています。(五香西 J・O)
冬至を境に良い方向に転じる!
 今年の「冬至(とうじ)」は12月21日。この日にゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする方も多いと思います。
 冬至は、日本を含む北半球において、日の出から日の入りまでの時間がもっとも短く、夜が一番長くなる日です。夏至の日に比べると、東京で約4時間40分もの差があります。
冬至の日にちは天文学的に決まり、ほぼ12月21日か22日になります。この日を境に日が長くなるのに、これからますます寒くなっていく不思議。
 これは、この時期にシベリアから来る寒気の影響で、1月から2月にかけて徐々に日本に冷たい空気が流れ込んでくるためで、日が長くなっても空気は暖まらずに厳しい寒さとなります。
 そんな厳しい寒さを乗り切るために、冬至には「ゆず湯」に入ります。江戸時代に銭湯で行われたのが始まりといわれていて、ゆずの強い香りと薬効で邪気を払う目的があったそうですが、「ゆず」を「元気で融通(ゆうずう)が利きますように」、「冬至」を「湯治(とうじ)」にかけた語呂合わせだとする説もあります。
 冬至に食べると体にいいといわれている食材もあり、「ん」の付く食べ物や赤い食べ物が好まれてきました。「ん」は「運(うん)」に通じ、運気が上がるといわれています。南瓜(なんきん)と呼ばれるかぼちゃの他に、人参(にんじん)・蓮根(れんこん)・銀杏(ぎんなん)・金柑(きんかん)・寒天(かんてん)・饂飩(うんどん=うどん)があり、これら7つの食材は「ん」が2つ付き、冬至の七種(ななくさ)と言われ、運も2倍になる縁起の良い食べ物とされています。
 冬至をさす言葉に「一陽来復(いちようらいふく)」があります。冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が蘇ってくることから、「悪いことが去り、良い方向に転じる」という意味があります。
今年もいろいろあったけど、冬至を境に運が上向く。そう思うと、なんだか不思議と力が湧いてきませんか。(稔台・はやぶさ)

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