小金城主高城氏関連
古文書528点寄贈

 松戸市立博物館に高城忠雄氏から小金城主高城氏関連の古文書が528点寄贈された。
 戦国時代の資料が1点で、527点は江戸時代以降のもの。小田原の北条家から与えられた古文書や江戸幕府に旗本として仕えた時代の資料など、貴重なものだという。
 千葉氏の一族ともいわれる高城氏は天文7年(1538)の相模台合戦や永禄7年(1564)の国府台合戦に北条方の武将として活躍し、松戸をはじめとする東葛地域に勢力を伸ばした。
 肥前国(佐賀県)の高城村に居住したことがあったため、高城を名乗るようになったともいわれる。
 南北朝の争いが終わった正長元年(室町時代の1428年)に多くの家臣を率いて下総国に帰国し、最初に城館を築いたのが栗ヶ沢だといわれるが、城跡の遺構などは発見されていない。
 寛正3年(1463)には、根木内に本格的な城を建設して、ここを本拠とした。その跡は一部が根木内歴史公園として保存されている。さらに大谷口にこの地方最大級の小金城を築いた。
 高城氏は小田原の北条氏と協力関係にあったため、豊臣秀吉の関東攻めで小金城は落城したが、江戸時代になると、その子孫が旗本として取り立てられた。
 写真の絵図は享保13年(1728)、旧家臣の子孫を名乗る小金町の幸谷五郎衛門が、
江戸住まいの高城氏へ渡したものを、後世再び写したものだという。本拠地小金城が描かれた最古の絵図になる。
 さらに注目されるのは、栗ヶ沢に「古之家老之城跡(いにしえのかろうのしろあと)」があるという記述だという。江戸時代中頃には戦国時代の栗ヶ沢城跡と認識できる遺構がまだ残っていた可能性があるという。

小金城図

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