コロナ禍中のアーティストを支援
PARADISE AIR

アーティストによる滞在制作の様子(加藤甫さん撮影)

 PARADISE AIR(パラダイス・エア)は、松戸市の芸術文化施策「暮らしの芸術都市」の一環として、2013年にアーティスト・イン・レジデンスの運営を開始した。アーティストに一定期間、滞在場所と制作場所を提供し、移動と制作活動を支援する取り組みで、国内外のアーティスト達が行き交う文化芸術のトランジットポイントを目指して、かつての松戸宿にあった文化と言われる「一宿一芸」になぞらえ、アーティストに無償で滞在場所を提供する(一宿)代わりにまちに新たな作品や視座(一芸)を残してもらう、という活動を行ってきた。
 昨年から始まったMATSUDO AWARDでは、松戸市にゆかりがあり、作品制作の意欲があるアーティストを対象にした公募・制作支援を行ってきた。
 今年は現在の状況を鑑み、〝アーティスト人生のうちのコロナ禍中3週間をPARADISE AIRで過ごして頂き、松戸での制作体験を創出する〟ために松戸駅から60分圏内に居住するアーティストを対象とした「MATSUDO〝QOL〟AWARD」と形を変えて公募を行う。〝QOL〟は「Quality Of Life(生活の質)」を意味する表現だが、この公募では「Quarantine Of Laureate(受賞者の隔離)」も目指す。
 選出されたアーティストには、滞在期間中の生活に使える支援金(日当)とPARADISE AIRのレジデンスルームでのクリエイティブな引きこもりの時間を提供する。
 これは、新型コロナウイルスの拡がりによって、アーティストによる作品制作の環境の制限や人同士の交流、発表ができないなど、芸術文化活動がこれまでよりも難しい状況にある中で、いまできる事からアーティストを支援する取り組みだという。

PARADISE AIR外観
(加藤甫さん撮影)

 公募期間=7月26日23時59分まで
 滞在期間=①6月16日~(5月31日応募締め切り)、②7月14日~(6月28日応募締め切り)、③8月11日~(7月26日応募締め切り)の各3週間
 招へい人数=①~③の各期間につき1名
 対象=松戸駅から60分圏内に居住している、応募条件に当てはまる日本国籍および外国籍のアーティスト
 支援内容
 ・レジデンスルーム1部屋の無償提供
 ・日当(3000円×滞在日数/人)
 ・過去の滞在アーティスト(海外)とのオンライン交流機会等
 公募詳細・応募フォームhttp://paradiseair.info/opencall

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