今月のラジオポワロ(2018年6月)
ラジオポワロ 300回記念

戸定歴史館館長の齊藤洋一さん(中央)

 お陰様をもちまして、6月28日の配信でラジオポワロは番組配信300回を迎えることになりました。いつもお聴き下さっている皆様には、改めまして御礼申し上げます。
 さて、この番組配信300回を記念しまして、今月はマンスリーゲストとして松戸市戸定歴史館館長であり美術史家、徳川慶喜研究にも精通されています齊藤洋一さんにお越しいただき、4週にわたり「戸定邸を通じて松戸が見える」をテーマにお話ししていただきました。
 6月7日の配信では第一夜「歴史は勝者のものか? 明治150年に考える徳川昭武」と題し、敗者として歴史から忘れ去られた徳川昭武についてのお話しです。
 徳川昭武は江戸幕府最後の将軍 徳川慶喜の実弟で、最後の水戸藩主でもあり、国の重要文化財であり国の名勝に指定されている「戸定邸」を造った人物です。
 6月14日の配信は第二夜「1867年パリ万国博覧会と大政奉還 未来への挑戦と破綻そして転換 最後の将軍とプリンス・トクガワ」。14歳の昭武が将軍の名代としてパリ万博に派遣された舞台裏についての内容。
 6月21日の配信は第三夜「松戸の絶景 権力から解放された文化財、戸定邸と旧徳川昭武庭園 馬と牧、植林 松戸の景勝地と人との出会い 時代の変化は何を生み出したのか?」。当時最高の教育を受け、一流の文物に触れた昭武が造ろうとした建物・空間について解説していただきました。
 そして第300回、6月28日配信の第四夜「文化財が生み出すものは」においては、昭武と戸定邸から生まれる松戸の新しい文化についてを語っていただきました。
 過去の歴史の表舞台には登場しなかった徳川昭武を紐解くことで、新しい人との出会いが生まれ、そして戸定邸が松戸の新しい文化を生み出し、「文化の香りのする街・まつど」に寄与していることを、改めて齊藤館長のお話しを通じて感じることができました。 (制作・寺田)

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