7月6日 営業担当者の雑記

福岡県南部、大分県が大雨で大変なことになっています。ニュースに出てくる地名は久留米、朝倉、筑後川、日田などなど懐かしい名前ばかりです。もう25年以上前になりますか私が前職で福岡に赴任していた頃小さい子供達を連れて遊びに行ったところのオンパレードです。筑後川河原での花火大会、田主丸の巨峰狩り、朝倉の三連水車、筑後川温泉、日田の朝霧、福岡からは車で当時2時間もあれば行けたと記憶しています。子供達が食べきれないほど大きな巨峰を口を紫色に染めて食べたり、筑後川温泉で体に模様が入った人に「おじさんこれなあに」と子供が聞き困ったこと、今まで見たこともない三連に連なった水車、川と山と温泉と情緒たっぷりの日田。懐かしい思い出が一杯です。あの辺りは筑後川という九州第一の川の流域で果物が取れ水遊びが出来、温泉が湧き何とも長閑な場所でした。何とか被害が少なければいいのですが。

7月5日 営業担当者の雑記

今朝の読売新聞「編集手帳」に興味のある文章が出ていました。内容は7月1日に80歳で亡くなった元プロ野球監督上田利治さんの事で、名監督と言われている彼が1987年の日本シリーズ第七戦で相手選手の打ったホールランに対しファールだということで歴史に残る1時間19分の抗議をした話しです。孤立無援のグランドに立ち、無言の罵声を1時間19分にわたって受け止め続けた背中、その背中を時々思い浮かべることがある。<われ生かす信はわれには唯一なり評する者のあらば我のみ>という窪田空穂の短歌で括り、あの日の、男の背中よ。と終わる古いプロ野球ファンには胸にしみる内容ですが私は大好きな歌人窪田空穂の歌が引用されていることにも感激しました。彼が息子さんの戦死を聞いた時の慟哭、関東大震災の亡くなった方々への鎮魂など時流に流されず只管身辺、己の心の動きを歌い続けてきた彼の傑作の一つがこの短歌だからです。

7月4日 営業担当者の雑記

先週鎌倉中央公園の半夏生を見に行きました。近所の公園にも半夏生はありますが精々十数本といったところです。先日テレビでみた様子では池周辺一面に群生しておりあんなに沢山だとどんな感じなんだろうという野次馬根性です。モノレールの駅からはずっと登りで汗をかきかき辿りつきました。折角登って来たのに今度は急な石段を下りていくと確かにフェイクニュースではありませんでした。群生しているところだけでも相当な広さですが雑草の中にも紛れており全体的には相当な量でした。半夏生は上部にある葉がこの時期になると白くなりまるで花のように見えます。葉の根本に十数cm位の穂の形をした花なのでしょうかゆらゆらと伸びています。葉を白くして虫が来るようにしているのだという説もあるようですが何とも不思議な花(?)です。おそうじのおばさんが時期が過ぎるとまた緑色に戻るのよとおっしゃっていました。

7月3日 営業担当者の雑記

昨日終わった東京都議会議員選挙も暑かったようですが今日の関東地方の暑い事。松戸の最高気温は33度湿度も70%を越し蒸し暑さも加わりいよいよ日本の夏ですか。私がいる事務所のエアコンは年季物のようでファンが真っ黒になっており先日洗剤で大分きれいにしたので「使ってもいいかな」位には成りました。それでもしばらくはススが室内に飛び散るだろうと窓を全開で強い送風にしておきました。ところが今度は室内になんだか安物の香りが充満してしまいました。どうも私は匂いにあまり強くないようで、特に怪しげな芳香剤の匂いはNG。若いお姉さんの鼻孔をくすぐる香りは勿論OKなのですが。ということで今日は暑い一日にも拘わらずほとんどエアコンを使わないという修行僧のようなことになってしまいました。ビールが飲める人はこんな時「くっと」一杯行くのでしょうがそちらは至って不調法な私はミネラルヲーターで「くっと」行きますか。

6月30日 営業担当者の雑記

6月最終日、このところ毎日空がすっきりしません。新聞屋さんはこの時期が集金ということで気合が入っています。ところで数年前千葉公園に「大賀ハス」を見に行った時公園内に1m位の茎がすっと伸び下の方に葉が付いている紫色のちょっと変わった花をみつけそれが「アガパンサス」であることを知ったのですが、最近車で走っていると庭や少しの空き地にこの花を時々見ます。南アフリカ原産のヒガンバナ科とのことで確かに花の雰囲気は似ている気がします。ただ色がこの時期にぴったりの紫です。南アフリカは確か地中海性気候なので梅雨はなかったように記憶していますが日本の梅雨の代表選手つゆ草のような色で雨がとても似あう花と勝手に思っています。大きさも咲き方もまるで違うのですがアガパンサスはすくっと伸びた茎の上を飾る花がとても目立ちうっとうしい気持ちが少し和む感じです。

6月29日 営業担当者の雑記

今日日経の夕刊におもしろい文章があった。指揮者沼尻竜典氏が「読書日記」というコラム書いたものです。50年じゃく前彼が幼稚園の頃同い年の彼女がいた。色白で元気いっぱい、笑顔がすてきな女の子。お互いの家を行き来しおしゃべりをした。そのころ気に入っていた本が「しろいうさぎとくろいうさぎ」。2匹は仲良しでいつも一緒に遊んでいる。ある時黒うさぎが「ぼくねがいごとをしているんだよ、いつまでも きみといっしょにいられますようにってさ」「いっしょにいるわ」「いつまでも?」「いつまでも!」僕たちもいつか結婚するのかも。絵本みたいに友達が集まって、ダンスでお祝いしてくれるんだ。黒ウサギは白うさぎにうながされてプロポーズの言葉を口にする。私達は同じ小学校に進んだが彼女が転校してしまう。いまは結婚して米国にいると、最近風の便りで知った。梅雨の晴れ間可憐なニチニチソウが咲いています。

 

6月28日 営業担当者の雑記

毎日気になった新聞記事や見てきた花、展覧会の雑文ばかり書いていますが実は私(社)松戸新聞販売協議会の営業です。となると月末あるいは6月末というのは結構数字が気になるところでございます。毎週月曜日午前中がオーダーの〆ということで今月の実績が概ね出ました。何とか自分の目標は辛うじて達成したのではないかと思っています。私の給料は歩合給ではありませんがそれでも期の〆は非常に気になるものです。営業職の性とでもいうのでしょうか。ルートセールスではないので数字は過去に注文を頂いたお客様からの再注文と新規開拓客からとで成り立っており予め数字を予測するのは非常に難しい商売です。沢山のお客さんを回ったからといって増える保証はないしたまたま以前アプローチしていた方から突然注文を頂いたりといったところが正直なところで終るまで気が抜けません。今月は一人コーヒーで乾杯しています。

6月27日 営業担当者の雑記

6月25日発行の「松戸よみうり」に市川「国府台に古代の大型道路跡」という題の記事が一面に出ています。奈良時代から平安時代にかけて全国に政庁が造られたが今回発掘された道路跡は道幅が約9mもあり下総国国府の国庁(国府の中心施設)につながるメインストリートではないかとのこと。現在の東葛地域は古代律令制の下で制定された五機七道の東海道に属し京の都から常陸国まで続く東海道という幹線道路が通っており今回の発掘場所はそのそば現在和洋女子大があるあたりだと言う。この辺りは弥生時代の竪穴住居も発見されており大昔から人が集まる場所だったようです。国府台は松戸市矢切りの南隣りでここから国府台辺りは戦国時代里見氏、北条氏などが戦った国府台合戦、あるいは幕末新撰組の残党と新政府軍が戦った市川・船橋戦争など歴史的にも有名なところで「歴史の街」なんですね。

6月26日 営業担当者の雑記

昨日千葉公園に大賀ハスを見に行きました。この大賀ハスはご存じのように約2,000年前の古代ハスで今から60数年前千葉市の東京大学検見川厚生農場(現在検見川グランド)で3粒発見されたものの中一粒が発芽し全国に広がっているものです。丁度今時分の朝4日間だけ咲きます。ということで朝ご飯は食べずに出かけました。小雨の降る中でしたが結構大勢の同好の士が集まっておりシャッターを押す人、スマホを向けている人、絵筆を取っている人様々に花を楽しんでいました。1mほどに伸びた茎に直径20cmほどあるでしょうか大きなピンクの花びらが特徴です。中に黄色の花托その下のおしべがとても目立ちます。鼻を近づけるとほのかに上品な甘い香りがします。3日目、4日目の花は少し開く過ぎておりつぼみから間もなくあるいはやや開き位が丁度いい加減です。世界最古の花でもありますが何より気品があり大好きな花の一つです。

 

6月23日 営業担当者の雑記

今朝の日経に村上龍のしゃれた広告文章がありました。タイトルは「雨に濡れたアジサイ」。父親が亡くなった時長男の彼は葬儀を取り仕切りそれが終わるまで泣かなかった。今日保育園に通う子供を送って行く途中子供が「パパ、保育園、行かなきゃだめ?」と聞いてきた。彼は周囲に咲くアジサイを指し示しきれいだろうというと息子がうん きれいだと答えた。「あのな だいじょうぶだよ、花とか、きれいだと思えるときって人間ってだいじょうぶなんだ」と言いながらふと父親が亡くなる数年前病室でおなじことを言ってたのを思い出した。葬儀で自分が涙を見せなかった理由がわかった気がした。あのときも雨に濡れたアジサイがあり、きれいだと思った。だいじょうぶだと思えた。おとうさんじゃ僕行くからと駆け出した息子を目で追い、そして、雨に濡れたアジサイを、しばらく、眺め続けた。来年はアジサイに先立ち逝った父親の13回忌です。