わたしのページ(読者投稿)
2023年11月26日

119番へ通報するか否か
 季節の変わり目、朝との気温差激しい暑い日、これは119番へ通報したら良いのかと数分ためらう経験をした。
 夫の施設へ行く途中、道の端に座り込んでいる老婦人がいた。30代くらいの男の方が心配そうに話しかけていたので、わたしも座って「どうされましたか?」とお声をかけると、買い物の帰りに気分が悪くなりちょっと休んでいるだけだからと迷惑そうなお顔をされた。
 それでも、「ご自宅はお近くですか」とお聞きすると、すぐそこだからと立ち上がろうとしてよろけて倒れてしまった。救急車を呼びましょうと男の方が伺うと、呼ばなくていい、すぐ治りますからとハッキリとした口調でおっしゃるので、持っていた麦茶を飲んでもらうと口からポタポタとこぼしてしまった。ご家族の方に連絡しましょうとわたしが伺うと、ひとり暮しで今日は久しぶりに買い物へ来たことなどをお聞きし、やっぱり救急車を呼びましょうと119番へ男の方が通報した。
 救急隊の方に、お声をかけてから119へ連絡するまで7~8分経っていること、麦茶をこぼしながら少し飲んだことなどを伝え、救急隊3人で担架に乗せて救急車に乗るところまで男の方と見届けた。
 あれから3週間が過ぎて、あの老婦人はどうしているだろうかと思いながら、同じ道を施設へと急ぐ。(匿名希望)

盗んだ花見て癒されるの?
 10月下旬の朝、いつものようにリビングから外を見ると、少し見えるはずの花が見当たらない。昨夜の雷と雨と風のせいで斜めに倒れているのかと思い、外に出てみると、そこにあるはずの地植えの高さ1メートル以上あったフラミンゴハイビスカスが消えていました。
 ピーンと伸ばした先に花が2つ咲いてるかのような大ぶりの真っ赤な花でした。無理やり引っ張り抜いたのでしょう、残されていたのは根っこの先が数本と支柱にしていた棒のみでした。
 盗んだ花を見て心は癒されるのでしょうか。
 春に枯れた枝を根元近くまで切り、そこから1メートル以上に大きくなりました。いっぱい花を咲かせてくれました。また花と赤いつぼみもありました。今年の冬は暖かくしてやりたいと思っていました。
 今までわたしの心に色どりをくれたフラミンゴハイビスカスに、ありがとうと言いたいです。
 盗られた場所はそのままです。ないと分かりながらも朝、見てしまいます。今もショックで悲しいです。(匿名希望)

みんな子供時代あったのだから
 今年、コロナ禍が少し落ち着きを見せて、何年ぶりかに町会の運動会がありました。しかし合図の花火は上がりませんでした。
 昨今の苦情に配慮したためでした。少し寂しさを感じました。何か工夫できないものか。一発だけ小さい花火にするとか、有線で開始を知らせるとか…。
 最近感じることは、保育園などの土地を誘致する際、住民から子どもの声がうるさいからという反対の声を聞いて困っている等のニュースを目にします。しかし、子どもを育てた経験のある方は、子どもは本来、喜怒哀楽を素直に出すし、赤ちゃんは言葉を発せないかわりに泣くことで表現していると思うのです。
 今の世の中は何だかギスギスとして、他人の顔色を気にしすぎて大切なものを見失っているように感じます。子どもが伸び伸びとできる環境が大切に思います。子どもの成長を見守ってあげる大人、社会になってほしいと思います。急に大人になったのでなく、みんな子ども時代があったのだから…。
 色々と工夫して共存していける世の中でありたいと思います。
 (昭和生まれのおばさん)

あの黒くて堅い干し柿作りたい
 柿好きにはうれしい季節がやってきた。
 皮をむいて生で食べるのがほとんどだが、もっと寒くなってからできる干し柿も好きだ。
 わたしのなかで干し柿と言えば、祖母が作った黒くて堅い食感のもので、市販の橙色の柔らかいものでは何だか物足りなかった。
 何年か前に、亡くなった祖母が作ってくれたような干し柿が無性に食べたくなり、親や知人に作り方を聞き自作したが、幼い頃に食べたあの干し柿にはならなかった。
 今年こそは吊り下げ場所や環境、天候を考慮して、黒くて堅い干し柿を作りたいと思っている。(匿名希望)

日本の良さである四季が二季に
 11月だというのに冬への衣替えが途中で、また夏物を出してきたりと今年は異様な気候だ。
 テレビでは桜が咲いたとか、今になって背が伸びすぎたひまわりが満開だ、とか言っている。家の庭でも、夏の風物詩である朝顔が今ごろ咲き始めた。夏中は暑すぎて咲けなかったようだ。
 四季の移り変わりが日本の良さであったが、二季になってしまうのだろうか。秋物、春物がいらなくなれば、クローゼットはだいぶスッキリするので良いのだが楽観視してもいられない。
 今年の夏は資格の勉強をするつもりだったが、エアコンはつけていてもやはり外が暑ければグダグダになってしまっていた。思うように捗らなかった。わたしだけだろうか。学生の方たちはどうだろうか。
 そして、これから冬である。勉強に適さない季節ばかりと感じるのだ。日本全体の学力に影響しないのだろうか。少しばかり心配してしまうのである。
 (小金きよしヶ丘・シゲ美 52)

簡単で早い電子辞書と紙の辞書
 本や新聞を読んで、知らない漢字や言葉の意味を調べたりするのに辞書は欠かせない。家に紙の辞書はあるが、最近はもっぱら電子辞書を使っている。電子辞書の方が簡単に早く調べられるし、文字を大きく表示できるところがよい。
 ある日、電子辞書を使おうとしたら電池が切れていた。充電しながら使うことは出来るのだが、なんとなく紙の辞書を使ってみた。その時、調べた漢字の意味の中に、よく分からない言葉があって、それをまた調べるためにパラパラめくっていたら、なんだか楽しくなってきた。
 うちの紙の辞書で「普及」という言葉を引いたら「あまねく及ぶこと、広くゆきわたること」と書いてあった。ここで、「あまねく」という言葉にひっかかり、「あまねく」を引いてみると「及ばぬ所がない、広く行きわたっている」とあった(あとで、うちの電子辞書で「普及」を引いたら「広く一般的に行きわたること、行きわたらせること」とあった)。
 また、紙の辞書で言葉の意味を調べていた時、たまたま近くにあった字が目に入った。「跼る(せぐくまる)」という言葉で、今まで見たことも聞いたこともない言葉である。
 意味は「からだを前にかがめる、こごむ、かがむ」とあった。「こごむ」と「かがむ」は同義語で「屈む」と同じ漢字を使うが、「こごむ」は体全体を小さくするというニュアンスがあるそうだ。
 何歳になっても、知らない言葉に出会うとワクワクする。紙の辞書には紙の辞書のよいところがある、と再認識した一日だった。
 これからは紙の辞書と電子辞書のそれぞれ良いところを使い分けて、両方使っていこうと思う。(どんぐり虫)

誕生日を機に免許返納しました
 高齢になり今はほとんど運転する機会もなく、今回誕生日を機に免許返納しました。そして運転経歴証明書をいただきました。
 その証明書は身分証明書代わりになり、一部のタクシーの割引や一部の金融機関の利率のアップなども受けられます。
 運転しなくても、近くは歩いて行き、距離のあるところは公共交通機関を使えば、ほとんど生活に不便は感じません。何よりも運転しないことで家族に安全感、そして自分自身、運転のストレスを感じなくなりました。
 高齢者の方々による事故を新聞記事で見かけます。いろいろな方々が家族と相談し、返納されることを希望します。(胡録台・免許返納)

タバコが当たり前の時代だった
 家の中の断捨離をするために、何年も開かずの扉となっている押入れの上の天袋の整理をはじめた。
 お返しでいただいた箱が積まれ、中身は変色してしまったタオルやシーツが多く、すぐに使えば良かったと反省した。
 そのなかに我が家の新築祝いでいただいた箱があり、開けてみると大きなクリスタルの灰皿だった。
 我が家は築35年を超えた。そうか、35年前はまだ喫煙が当たり前の時代で、来客があるとお茶と一緒に灰皿も出していた。
 タバコが苦手なわたしにとって、今の時代は天国だ。
 子どもの頃、狭い家の中で父の友人や親戚が集まると、部屋が煙で充満し気持ち悪くなることが多かったが、ひたすら我慢した。
 車でも電車でも観光バスでも、灰皿が付いているのが当たり前の時代だった。子どもや妊婦さんの前でも堂々と煙を吐く時代だった。
 そんな昔を懐かしみながら苦笑いして、使わなかったこの灰皿を処分させてもらった。(六実・くるみパン 64)

見事な手技で背骨の歪みも改善
 新規OPENの整骨院を知りました。プレオープン当日は無料というチラシをもらい、興味本位で予約をとりました。
 当初は、かなりコリの強い肩と痛みのある腰が本当に治るのかと半信半疑でしたが、通院して筋肉をほぐす電流マッサージを受けると、その見事な手技に圧倒されました。
 今では猫背だった背骨の歪みも改善して、日常生活を送ることが楽になりました。
 母からも「姿勢が良くなったね」と言われました。
 また、体調も上向きになってきました。柔道整復師さんの実力と努力の恩恵を、あらためて再認識しています。
 (岩瀬・ラブリーキャッツ 49)

タヌキ、ハクビシンを目撃した
 先日、敷地が広く林のようになっている近所の庭でタヌキを見ました。
 数年前には松戸駅近くでタヌキを見たことがあります。今年の春には自宅の庭でハクビシンを見つけましたが、これもまた数年前にも近所で何度か目撃しています。
 タヌキもハクビシンも害獣扱いですが、動物や自然が好きなわたしにとってはうれしいことで、良いことが起こりそうな気分になります。
 (松戸新田・匿名希望)

茂木美佐子さんの作品

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