命の大切さ学ぶ
向陽高校で「高校生と赤ちゃんのふれあい体験」

 県立松戸向陽高校で19日、コロナ禍で中止となっていた「高校生と赤ちゃんのふれあい体験」が4年ぶりに開催された。
 高校生が命の大切さを学び、ライフデザインを考えるきっかけとなるようにと、同高校と松戸市の共催という形で平成23年度から行われている同イベント。市子どもわかもの課によると、例年6月に同校2年の家庭科の授業の一環として、市の広報まつどやホームページで参加者(乳幼児と保護者)を募集して実施しているという。他の市内の高校でも同様の取り組みを行っている学校があり、コロナ禍で中止の措置を取られていたがそちらも準備が整い次第、再開したいという。
 この日は、同校福祉教養科2年の生徒23人と、乳幼児と保護者11組23人が参加。5つのグループに分かれて、赤ちゃんを囲んで一緒におもちゃで遊んだり、ひざの上で抱っこしたり、お母さんお父さんから子育ての話を聞くなど思い思いの時間を過ごしていた。
 同校2年の楊しょうしゅあさん、武田ほのかさんは「楽しい。あまり小さい子と接する機会がないので良い経験ができました。コロナでいろいろ制限された中、こうした体験ができて良かった」と話していた。
 夫婦で参加していた菱沼虹希さん日菜子さん夫妻は、同校の卒業生で在学中にふれあい体験を行った経験がある。「わたしたちにとっても高校生にとっても貴重な経験ができたのでは。将来、子育てする時などにこの経験を生かしてもらえれば」とし、1歳の晴菜ちゃんを連れて母校に帰ってきたこともうれしい、と話していた。【竹中 景太】

赤ちゃんとふれあう向陽高校の生徒と保護者

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