チューニング 2021年7月25日

 22日、23日が祝日のため印刷日が早まり、今回の原稿はずいぶん早く書いた▼19日は平日なのだが、会社のカレンダーは赤い。カレンダー業者のことも考えず、祝日を変更した結果だ。こんなところにも、五輪と言えば何でも通る政府の姿勢が見える▼東京、札幌、長野、再び東京と、日本で行われる五輪は4回目だが、今回のように冷たい気持ちで迎えたことはない▼実は誘致の段階から反対だった。東日本大震災の後であり、今じゃないだろうと思った。コロナ禍も加わり、二重に今じゃないだろう、の気持ちが強い▼開催するにしても、なぜ再延期が検討されなかったのだろう。昨年安倍首相が延期を決断した時に2年後にしておけば、まだましだったかもしれない▼点火セレモニーの取材中、会場の外で五輪開催に反対する人たちの声が聞こえた。隣にいたオフィシャルのカメラマンたちの話す内容から察すると、松戸以外の会場でも同じことが起きているようだ。聖火ランナーにも聞こえているだろうから、気の毒な気もしたが、これもまた民主主義である▼上限1万人が一転、無観客になった。都議選の結果が政府を動かしたという。「投票してもなにも変わらない」と言う人がいるが、意外とそうでもない。選挙に行こう。

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