チューニング 2020年3月22日

 本当なら心浮き立ついい季節なのだが、何だがざわざわと心が落ち着かない▼1年の中でも桜の季節は特別で、毎年大学時代からの友人たちとお花見をするのを楽しみにしている。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、集まるかどうか迷っている▼まだ50代なのに、早すぎると言われるかもしれないが、桜の花を見ていると、自分はあと何回ぐらい、春を迎えることができるだろうかと考えてしまうことがある。今年も無事にみんなと花を見ることができた。よかったなぁ、と感じるのである。なんとなく命のはかなさを感じさせるところが、桜を特別なものにしている▼17日夜に難病で長く入院していた従兄弟が亡くなったという報せを受けた。親戚にはちょうど同じくらいに生まれた兄弟2人の家庭が3組あった。同じ九州の中でも、それぞれが離れたところに住んでいたので、夏休みなどによく遊んだが、うちの弟を含めて6人が顔をそろえたことが、あっただろうか。50代にして早くも、6人のうちの1人が欠けてしまった▼もともとこの連休には九州の実家に帰る予定だったが、高齢の両親のもとにウイルスを持ち帰ってもまずいだろうと、キャンセルした。従兄弟のもとへは、落ち着いたころに母を連れて参りたいと思っている。

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