チューニング 2019年7月28日

 

 2017年11年に初めて太陽系外から飛んできたことが確認された天体「オウムアムア」。小惑星探査機「はやぶさ」が地球の引力を使ってスイングバイを行ったように、「オウムアムア」は太陽の引力を使って、ありえない角度で、グインと曲がったように見えた。「これは、地球外知的生命体が作った人工物、宇宙船なのでは」といった憶測が世界中を駆け巡った▼子どもの頃にUFOブームというのがあり、私も宇宙人とかUFOを信じたいという気持ちがあった。大人になった今は、地球外生命体も地球外「知的」生命体もほぼ100%の確率でいるだろうけど、地球には来ていないのでは、と思っている▼そんな考えを改めなくてはならないかもしれないと思わせたのが「オウムアムア」だった。しかも、細長い葉巻型をしているという。そういえば、葉巻型のUFOというのがあったことを思い出す▼NHKのドキュメンタリーを見たところ、科学者たちの結論は、「彗星」で落ち着いたようだ。4月に紹介した「サピエンス全史」という本。ネアンデルタール人は脳が大きく、ある意味、私たちよりも「知的」だったのに、文明を持つことなく絶滅した。恒星間旅行をするような文明を持つ生命体がいる可能性は、限りなく低いように思う。

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