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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和菓子 山口県 山陰・山陽

ゆきごろも
松琴堂

ゴマの風味 食感楽しく

山口県下関市の和菓子店「松琴堂」は1866年(慶応2年)の創業。初代が考案したとされる「阿わ雪」という真っ白な銘菓で知られている。「ゆきごろも」は、ゴマ入りの砂糖蜜にくぐらせて乾燥させたものだ。外はシャリッ、中はふわふわの食感が楽しい。ゴマの風味と、さっぱりした甘さが印象的だ。

モダンな味わいから最近生まれたものかと思ったが、以前から「阿わ雪巻き」の名で存在したという。40年ほど前に現在の名前に変わり、大きさも食べやすい一口サイズになった。

上質の材料で、丁寧に作る姿勢は古くから変わらない。阿わ雪は銅鍋と竹のささらを使って卵白を泡立て、寒天と砂糖で作った液を加えて混ぜる。独特のコシと口溶けを作る配合や詳細な技は、一子相伝。カステラ記事は一文字と呼ばれる鉄板で焼く。巻くのも砂糖蜜にくぐらせるのも手作業だ。

7代目の西原由美さんは、3人姉妹の長女。和菓子はしきたりを重んじる世界だ。このコラムは15年以上になるが、100年以上続く老舗の女性当主に初めて会った。「お客様と接するのも、お菓子を作るのも楽しくてしょうがありません。手伝ってくれる娘たちとの関係もとてもいい」と笑う。

二つとない味わいは、次の世代に引き継がれていくことだろう。

読売新聞 1月12日 甘味主義

https://www.shokindo.com/

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