カキえもん
エーウロコ

コク、甘み際立つ北の幸

英語で表してrの文字が入らない月はカキを食べるな、と一般に言われる。だが、私のようなカキ好きは、一年を通してカキが食べられたら、どんなに幸せだろうと考えてしまう。

今回紹介するのは、北海道の太平洋に面した厚岸町の特産品だ。豊かな漁場を有する厚岸湾に沿って、JR根室線が走る。自然豊かなこの土地で養殖されているのが、身がふっくらしてコク、甘みが際立つ、生まれも育ちも厚岸のブランドカキ「カキえもん」だ。

稚貝を1個ずつ育てる「シングルシード」と呼ばれる方法で養殖されている。厚岸の姉妹都市、オーストラリア・クラレンス市でこの技術を知った厚岸漁業協同組合の有志が、北海道の気候に合わせた方法に改良した。厚岸の海水温は低く、カキはゆっくりと栄養分を吸収していく。水揚げした後、紫外線を照射して殺菌した清浄海水で蓄養しており、安心して生で食べられるという。

「カキえもん」が少ない7〜10月の夏場は、宮城産の稚貝を厚岸の海で育てた「マルえもん」を。直売店店長の風呂谷英雄さんは、「生でおいしいのがカキえもん、蒸したり焼いたりするにはマルえもんがオススメです」と話す。厚岸では一年中、カキが食べられるのだ。

お酒は、厚岸からさらに東に進んだ北海道の東端、根室で1887年(明治20年)に創業した碓氷勝三郎商店の「北勝 大海」はいかがだろうか。

2018年12月1日 読売新聞 辛味主義より

厚岸漁業協同組合直売店 エーウロコ https://www.a-uroko.or.jp/

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