江戸前玉子焼
ねぎま

酒の風味 甘さしっかり

かつて東京・大塚駅近くにあった江戸料理の老舗「なべ家」。2年前に惜しまれつつ閉店を迎えたが、ご主人の福田浩さんは江戸料理を残すべく、公園活動を続けているという。

なべ家では、カツオだしでマグロやネギをコトコトと炊き、黒コショウをかけていただくねぎま鍋と、玉子焼きが名物だった。これらの味を受け継ぐのがこの店で9年働いた長橋公代さんが店主をつとめるねぎま鍋専門店「ねぎま」だ。

今回は、多くのファンを魅了してきた品を見事に再現した「江戸前卵焼」を紹介したい。割り卵にたっぷりだしを加え、砂糖としょうゆで味付けしてある。酒の風味が利いていてしっかり甘く、食べ応えもある。江戸料理のなべ家ならではの味がよみがえった。

「なべ家の料理が大好きで、食べて覚えた味を再現したねぎ鍋がメインです」と語る長橋さん。お酒と極上の料理を楽しめる店を一人で切り盛りしている。開店から1年を迎えた記念に、なべ家と同じように卵焼きの取り寄せを受け付けることにしたという。

注文はメールかはがきで。クール便で届くまで、少なくとも1週間は見てほしい。「ゆっくりとお待ちいただけたら」

お酒は、日本酒が大好きな長瀬さんが薦める「九頭龍」(黒龍酒造、福井県長平寺町)はいかが。辛口の純米酒が、江戸前のしっかりとした卵焼きに合う。コショウが利いたねぎま鍋にもぴったりだ。

2018年9月29日 読売新聞 辛味主義

メール negimakitaike@gmail.com

住所 〒170-0011 東京都豊島区池袋本町4-3-17

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