大納言くるみ餅
和菓子大吾

丹波の小豆 うまみ際立つ

丹波大納言小豆は大粒で美味と言われる品種。兵庫県と京都府を中心に栽培されている。

東京都練馬区の和菓子店「大吾」の店主天草慎二さんは10年ほど前に両府県にまたがる丹波地方の生産者を訪ねた時、生産者が一粒一粒を手摘みする姿に感動した。大規模農業では考えられない手間暇のかけ方である。

大切に育てて収穫した小豆は、それに見合う手間と時間をかけた菓子にしなければと思った。こうして生まれたのが、「大納言くるみ餅」である。

大納言小豆は糖度をあげながら3、4日かけて蜜煮にし、豆の姿そのままの鹿の子豆にする。これをクルミとともに求肥で包むのだ。

ぴかぴかと光る小豆は、ふっくらとして皮まで軟らかい。クルミはカリカリと香ばしく、小豆の煮汁を混ぜ込んだ込んだ求肥はもちもちとして、中にくるんだ小豆のおいしさ、うまみを引き立てている。小豆が主役。そのおいしさを堪能する菓子だ。

大吾は1978年の創業。大粒栗を入れた「爾比久良」という銘菓を考えが先代を継いで、当代で2代目。伝えられた味を守りながら、時代に合った菓子作りを模索している。

「大手さんがすぐにまねできないような手間暇かけた菓子を作っています」と大草さん。地元の古いおなじみさんだけでなく、全国各地にファンを持っている。

2018年9月8日 読売新聞 甘味主義

和菓子大吾HP http://www.wagashi-daigo.co.jp/html/syouhin_annai.html

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