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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和食 奈良県 関西

きざみ奈良漬
森奈良漬店

酒かすごと味わう

奈良・東大寺の南大門前に店を構える森奈良漬店は、1869年(明治2年)創業の老舗である。奈良への修学旅行で買い物した人もいるかもしれない。

奈良漬は、室町時代に奈良の寺院で清酒造りが始まり、その製造過程で出来た酒かすに、塩漬けした野菜を漬け込んだことに由来する。粕漬けそのものは、すでに約1300年前の奈良時代の木簡に記録が残っており、平安時代の法令集「延喜式」にも登場する。当時は上流階級の食物だったようだ。

今回紹介する「きざみ奈良漬」は、国産のウリとキュウリを塩と酒かすに漬け込み、細かく刻んである。洗わずに酒かすごと食べる。酒かすと野菜のうまみが絡み合い、ほのかな甘さを感じる。本当の奈良の味である。

「昔のままの方法で奈良漬をつくっています」と、ご当主の娘さんの森麻理子さんは語る。一番の推しは「白瓜」だが、お酒のあてには、すぐに食べられる「きざみ奈良漬」がお薦めである。丹波立杭焼のつぼ入りと、袋入りのものがある。

お酒は、酒蔵が多い奈良のこと、いろいろ口にしてほしい。森さんが薦めるのは、きりっと爽やかな味の辛口のもの。猛暑の今年は、冷酒が良いだろう。「お酒とともに、1300年の味を楽しんでいただければ」

読売新聞 8月18日 辛味主義より

きざみ奈良漬HP https://www.naraduke.co.jp/shop/materials/kizami/

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