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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和食 大阪 関西

鰻の山椒煮

梅干しが隠し味

夏バテを忘れさせる栄養食といえば、ウナギ。今夏の土用の丑の日は、7月20日と8月1日の2日間だ。最初の日を「一の丑」といい、専門店はにぎわうが、ウナギ好きの私は、「二の丑」にも食べると決めている。

昨春、大阪・中之島に開店した「福吉兆」が、1周年を期して出した「鰻の山椒煮」は、隠し味に梅干しが入り、実山椒が国産の鰻によく絡んで美味。そのままでも、生野菜やさっとゆでた野菜と組み合わせて、酒の肴にしてもいい。

ちょっとした贈り物にも向いている。

福吉兆は、料亭「吉兆」の創業者、湯木貞一氏の四女とその夫が経営する「神戸吉兆」の姉妹店だ。湯木氏の孫で、若女将の奥野八重子さんは、「祖父の生家でウナギを扱っていたので、私どももお出ししています」と語る。福吉兆はこれまで、穴子山椒煮を販売してきたがしょうゆの風味が強め。甘みのある鰻の山椒煮は、趣を異にしている。

福吉兆の名は、茶の湯の心を大切にした料理で知られる湯木氏が、最晩年に命名したという。氏考案の有名な松花堂弁当をいただくこともできれば、お茶会を催すこともできる。

お酒は、この店ゆかりの神戸・灘の菊正宗酒造「生酛 大吟醸生貯蔵酒」を、若女将から推薦された。芳醇な香りで、後味がすっきりとした夏季限定の辛口。甘みのあるウナギによく合う。

読売新聞2018年7月28日辛味主義より

福吉兆 tel.06-6484-6266

大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワーウエスト2階

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