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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

中華 東京 関東

雪菜包
銀座維新號

直径10センチ越の迫力

子どもの頃、銀座には親に連れられ、ちょっとおしゃれをして、出かける場所だった。我が家では代々、気取った食事は料理人が出向いて振舞ってくれる、中華の出張料理と決まっていた。そのためか、外食も中華が多く、銀座維新號にもよく足を運んだ。

維新號は、明治32年、中華雑貨の商店として創業。食事処となり、戦時中の休業を経て昭和23年に中華料理店として、銀座で営業を再開した。店名は、新しくすることを表す「維新」に中国で雑貨店を意味する「號」を組み合わせたという。

戦前に出張料理人のため大量に仕入れてあった高級食材の干し貝柱を使い、庶民の食べ物として、中華まんじゅうを売り始めた。肉まんやあんまん、そして今回紹介する「雪菜包」などは当時としては高価だったものの大ヒットし、今も作り続けられている。直径が10センチを優に超える大きさは迫力だ。

雪菜包は、カラシナの塩漬けやエビ、北海道産のうまみあふれる干し貝柱を入れたおまんじゅうだ。あっさりとして、まろやかで上品な塩味が特徴。丁寧に作られた口当たりのよい皮との組み合わせが、時代を超えて人気を集めている。

素材もつくり方も昔と変わらず、店では毎朝作ったおまんじゅうを一個から販売している。戦後間もない頃の銀座の味に触れることができる。

クール便で届くので、ぜひ蒸し器で加熱して、ふっくらとした皮を楽しんでほしい。香りよい桂花陳酒とともに。

2018年4月 読売新聞 「辛味主義」より

銀座維新號HP http://www.ishingo.co.jp/restorant/ishingo/honten/index.html

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