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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和食 東北・北海道 福島県

うに缶
大川魚店

ふわふわに蒸されて

東日本大震災の影響で、福島県いわき市では、震災前と比べて漁獲量が減っている。私は、地元の名物で、ウニをホッキ貝の殻に載せて蒸し上げる「ウニの貝焼き」が大好きなため、本で紹介したこともあるくらいだが、今はなかなか作れないという。

今回の「うに缶」は、この貝焼きのような味と、しっとりした食感を味わうことができる。鮮魚と名産品の専門店「大川魚店」が販売しており、使っているのは、三陸産のムラサキウニ。「5〜8月の美味しい時期のものを、新鮮なうちに蒸し上げるため、柔らかくてふわふわの食感が特徴です」とは、社長の大川勝正さんの話だ。岩手県内の食品加工会社に委託して製造している。

あいにく、今年は餌となる海藻が少ないために、ウニは水揚げが減り、市場では高値になっている。だが、美味しさはお墨付きだ。

缶を開けたら、できればそのまま、ムラサキウニ独特の甘さを味わってほしい。残さず食べきるのが一番。生とは違う味わいを、ちょっとぜいたくして楽しんでみよう。おろしたてのワサビを添えてもいい。

最近は、同店でもようやく、地物の魚介類を取り扱えるようになったそうだ。ぜひ応援したい。

合わせるお酒は、地元の「又兵衛」(四家酒造店)がよい。大川さんのお薦めは、純米酒。しっかりした味がウニの濃厚さとよく合う。

2017年8月30日 読売新聞 辛味主義より

大川魚店 うに缶

http://www.ookawauoten.co.jp/shopdetail/000000000054/kandume/page1/order/