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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

中部・北陸・東海 和食 長野県

はりこしまんじゅう
森の駅マルシェかわかみ

みそ、ネギ混ぜ素朴な味

千曲川の源流にある長野県川上村には、様々な伝統文化が伝わる。県の天然記念物に指定された川上犬でも有名だ。そして、夏から秋の生産量が日本一を誇るみずみずしいレタスは、寒冷な高原の地に育まれた産物である。

そこで出会ったのが、今回のまんじゅうだ。信濃の国には、有名な「おやき」があるが、まるで別物である。長い間、日本各地の郷土料理や菓子、漬物などを取材してきた私でも、口にしたことがなかった。

手作りのみそと、細かく切ったネギ、ショウガを小麦粉と混ぜて練り合わせ、焼く。古くはそば粉で作られていたが、アレルギーに配慮し、地元産の小麦粉に代えて商品化したという。最近では、キャラブキを混ぜ込んだ新商品も開発した。

「はりこし」の名は、囲炉裏の上の梁のさらに上まで放り上げて、形を整えて作っていたことから、付いたという。現在は囲炉裏ではなく、鉄板で焼いているそうだ。

届いたら、オーブントースターでさくっと焼き、温かいうちに割っていただく。ほのかなみその味がし、硬さもある。和風ビスケットのような歯応えのあるまんじゅうである。

お酒は、地元に特産のレタス焼酎があるが、北に位置する同県佐久地方の日本酒「千曲錦」(千曲錦酒造)がよいだろう。素朴な味のまんじゅうを肴に、囲炉裏の周りで皆で笑って飲む雰囲気で味わいたい。

読売新聞 2017年7月1日 辛味主義より

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