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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

中部・北陸・東海 和菓子 愛知県

錦の友
むらさきや

小豆の風味が凝縮

ようかんのおいしさは大人になってから知った。丁寧に入れた煎茶とともに味わうひとときは、心の休日と言える。

名古屋市の和菓子店「むらさきや」の粒を散らした小倉ようかんである。小豆の風味がぎゅっと凝縮し、程よい甘さ、歯切れの良さがある。重すぎず、軽すぎず、ようかんらしい味。甘さもうま味もしっかりとあるが、後味はあっさりしている。

1928年の操業で現在は3代目の清野政義さんが店を守る。店名はあんが美味しく炊けた時、きれいな紫色になることに由来する。

小豆は北海道十勝産。地域により出来が違うので、毎年、見本を取り寄せて炊くなどして選んでいる。砂糖は上白糖、寒天は岐阜県・山岡産の糸寒天だ。

毎朝、小豆を煮て水にさらし、皮を取り除いて、この店で「こしこ」と呼んでいる小豆粉の状態にする。これを水とともに大鍋に入れて火にかけ、砂糖や煮溶かした寒天、別に煮た小豆の粒も加えて、木べらで混ぜながら練り上げるのだ。「どのくらい煮詰まったか、木べらにかかる重さで測ります。長年の感が頼りです。」と清野さん。

一本一本、型に流し、冷やし固める。夏と冬では固まり方が違うのだが、一年を通じて同じ歯応えになるようあんばいしている。熟練の職人技が光る味わいだ。

ようかんはほかに、黒糖風味の「昔の友」、白小豆の「煉羊羹」などがある。

2016年3月26日 読売新聞 甘味主義より

松坂屋商品紹介HP http://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/foodfloor/miyage.html