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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

和食 山口県 山陰・山陽

燻し蒲鉾
井上商店

コショウでお酒が進む

NHK大河ドラマの影響もあって、山口県・萩は多くの観光客でにぎわっている。ほんの少し前までは考えられないほど、路地の奥にも店が増え、新しい名物が生まれている。

父方の祖母の出身地が萩であったため、日常の食に萩の食べ物がいつの間にか取り入れられていた。例えば、ヒラメの押しずしやアマダイは、子供の頃から口にしていた懐かしい味だ。

特に実家の必須食品隣っていた一つが、1855年創業の「忠小兵衛蒲鉾本店」の蒲鉾。エソを主原料に作られ、甘味が少なく、歯応えがしっかりしており、そのまま食べるのはもちろん、雑煮なども欠かせない食材だった。

この伝統の蒲鉾に、黒コショウを加えて燻したのが今回の品。うま味が凝縮して、ピリッとコショウが利き、お酒が進む肴である。燻したのは、1871年創業の井上商店。干したワカメとゴマ、シソを合わせたふりかけ「しそわかめ」で知られているが、魚の加工品も多く扱っている。この店の燻製のプロが忠小兵衛蒲鉾本店と協力して作り上げた新しい味だ。

スライスしてサラダと合わせたり、チーズと一緒にサンドイッチの具にしたりと、多種多様に楽しめる。

お酒は、日本酒がたくさん造られている山口県のこと、あれこれと悩むが、萩の地で薦められたのが「長陽福娘」。地元の岩崎酒造が醸すさっぱりした味を、今ならおかんで合わせたい。

2015年11月22日 読売新聞 辛味主義より

井上商店HP http://www.hagiinoue.co.jp/webshop/products/detail.php?product_id=521