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Good Coice 〜新聞掲載の逸品〜

山陰・山陽 洋菓子 鳥取県

MOCHI cube
宝月堂

冷やして食べる大福

ひんやりした夏向きのお菓子をご紹介しよう。1902年に創業した鳥取市の和菓子店「宝月堂」の「MOCHI cube」。冷蔵庫で冷やして食べる四角い生クリーム大福だ。5代目店主の佐々木稔郎さんあ長年、アイデアを温め、3年ほど前に完成させた。

3層構造になっていて、外側から餅、あん(または生チョコ)、生クリーム。あんは三つの味のいずれかだ。生チョコ入りはココアパウダーもまとっている。とろけるような口どけに、まず驚かされる。口の中に生クリームの風味とコク、あんなどの味わいが一体となって広がる。喉越しが良くて、あっさり。大きさも甘さも程よい。

生クリームは地元の乳業メーカーの高脂肪のもの。小豆や抹茶。コーヒー、チョコなどの材料も厳選している。

苦心したのは餅で、冷たくしてこの軟らかさということは、常温では「とろとろ」と言っていい状態だ。どうやってあんや生クリームを包むのか。あんを生地で包む機械のメーカーと一緒に工夫を重ねたという。きちんと角の立ったきれいな立方体にしたのも工夫の一つで、これは企業秘密だそうだ。

「まんじゅうなど伝統的なものを大切にしながら、新しい菓子作りにも挑戦したい。鳥取にも、こんな面白いことを考える和菓子店があると思ってもらえたら、うれしい」と佐々木さん。次なる商品のアイディアもあるそうだ。

2016年7月31日 読売新聞「甘味主義」

宝月堂HP